・生き延びてまた戦争の足音が 奥徒
→戦争直後のことを覚えている世代の実感
・生活苦民度を誇る国で泣く かずさ紀柳
→戦後の高度成長、技術立国と浮かれていたら、いつの間にか生活苦の人がたくさんいる
・背伸びして生きてはいけぬミミズ這う すなふきん
→悲哀感
・コロナ禍を生きて子どもを諦める なずな
→出生率低下
・反正義生きた男の国費葬 白眞弓
→腹立たしいことを
・非正規の生きづらさまで封じ込み 祐民
→あくまでも企業を庇う行政に怒り
・魚には生け簀のガラスわからない 笑い茸
→自分が生け簀の中にいることすらわからない人々
・通帳に入れず現生紙袋 笑い茸
→銀行の低金利?わいろ?通帳作れない人々
・生き甲斐を奪っておいてウィズコロナ かずさ紀柳
→コロナ行政批判
・7万で生活せよと言われても 蘭綺麗
→ベーシックインカムとしてもこの金額ではということ
・生業の仙台の空青く抜け 白眞弓
→原発関連訴訟で初めての国の敗訴
・生まれ落ちそこそこ生きたあと少し 八金
→気負いのないところがいい
・一生を非正規来世は無縁墓 乱鬼龍
→笑えない現実を笑う