2020年6月句会報告 A
・倒産の後にゆるりと給付金(かずさ紀柳)
→「ありきたりの表現という感はあるが、類句が多かった中ではベストかと」「役にたたなかった感じ出ている」「こうなると思っていた」「自分は年金だがだからこそ闘わなくては」
・資本主義そろそろ終り視えてくる(乱鬼龍)
→「そろそろいい句なかったがその中では」「コロナ太りの資本家がたくさんいる」
・悪夢からそろそろ覚めよ有権者(駒田紋太)
→「まさに悪い夢を見ているのか、と思えるような政治の劣化が続いている。そろそろどころではないと思うが、民度に合わせて?よびかけていて好感がもてる」
・革命をそろそろ急ぐことにする(乱鬼龍)
→「コロナは『いつかは』はなく、今やるしかないことを教えてくれた気がします」
・辞めないとそろそろ首を切られそう(木根川八郎)
→「労働者が置かれた実感」「解雇の嵐がやってくる」
・揉み消した手足そろそろ火がともり(笑い茸)
→「ちゃんと消えてない感じ」
・きっぱりと脱原発に舵を切れ(すなふきん)
→「そろそろを略した表現がおもしろい」
・原発の事故が終息待つとでも?(斗周)
→「事故は必ず起きる。皮肉っている」「?はなくてもわかるのでは」
・安倍逮捕そろそろ号外出るころか(白眞弓)
→「号外出たら面白い」
・水の星そろりそろそろお湯の星(笑い茸)
→「ゆでがえると同じ表現。変わった句で面白い」
・息できぬそろそろ真綿どけてくれ(蘭綺麗)
→「なるほど真綿で窒息させられそうな社会 」
2020年6月句会報告 B
・そろそろと幕引き準備アベ周辺(祐民)
→「周りが見切っているのがよくわかる」
・トランプもアベもそろそろ崖っぷち(奥徒)
→「今の状況そのものずばり」
・忖度し媚びた奴らもそろそろり(今明)
→「いまの状況よく出ている」
・米櫃もそろそろ尽きて粥すする(すなふきん)
→「オーバーではない現実味がある」
・天皇をそろそろヒトにしてやれば(奥徒)
→「天皇制やめて人権を」
・そろそろだ今だもうだと言い続け(茫野)
→「期待が空回りする様子をうまく」
そろそろと国会閉めるも後ろ矢が
そろそろと軍靴の響き聞こえ来る
また利権そろそろ我慢の限界だ
そろそろと落ち目のアベがヒコーキシヨー
2020年6月句会報告 C
そろそろと安倍の舌抜く閻魔様
おもむろに自分ファースト名乗り上げ
洗脳がそろそろ世界規模になり
・二メートル離れて立って割り込まれ(やんちゃん)
→「ちゃんと二メートルを守るのも、割り込まれても暴動が起きないのも日本らしい」「ちょっと可笑しい」「ありそうなこと」
・自粛から自衛その後は自己責任(なずな)
→「やや説明的なのが気になるが、政治の無責任をうまく表している」「カタカナ英語も含め言葉で印象づけ、やってる感を強調する小池都知事の魂胆が見えてくる」「調子がいい」
・警官が片足をつく民主主義(なずな)
→「日本の警官も見習えと言いたい 」「こういう場面をみると、アメリカはいいなと思う。日本で、自分の意志を表明する警官が生まれることを願う」「やっぱりアメリカ、警官の労組のある国」
・弾なくも無人に撃たれ店消える(茫野)
→「補償内容にも支給の遅れにも政府への怒りが収まらない中でも、厳しい現実は進行している。冷徹に思える表現が際立たせている」「すごくいい句」
・血税は中抜き政治は手抜きする(乱鬼龍)
→「きれいにつくっている」「リズムがいい」