安倍の置かれている状況が分かりやすい部分を転載します
宣言解除でも安倍首相への不信感が消えない訳 内閣支持率急落、安倍チルドレンから批判も
泉 宏 2020/05/29 07:00
抜粋して転載
安倍首相を取り巻く政治的環境も深刻だ。「アベノマスク」に象徴される首相決断への国民の不信感は、宣言解除でも簡単に消えそうもない。
「官邸の守護神」と呼ばれていた黒川氏の辞職直後の世論調査で内閣支持率が急落し、首相サイドに衝撃を与えた。追い打ちとなったのが、黒川氏の「大甘訓告処分」への国民的不満の爆発だ。
刑法では「マージャンで金銭を賭ければ賭博罪」。それをなれ合いのような身内の調査で懲戒処分ではなく訓告処分としたことに、国民の怒りが爆発したのだ。
官邸と法務検察当局のつなぎ役となるべき森雅子法相は、訓告処分をめぐる発言の修正としどろもどろの答弁を繰り返して、国民の不信を拡大させている。
黒川氏の賭けマージャンについて、「1000点100円」のレートを「必ずしも高額とは言えない」(刑事局長)とした法務省の国会答弁は、「もはや笑うしかない」(検察OB)との声が出る。アベノマスクや星野源コラボ動画など、安倍首相が絡んだ一連の騒動は「お笑い安倍劇場」などと揶揄され始めている。
すでに政界では「安倍1強」という言葉は消え、安倍チルドレンと呼ばれた自民若手が地元有権者の反発に怯えて、公然と首相批判を始めている。「次の選挙が怖い」(当選3回代議士)からだ。
政権にとっての当面最大の火種は、公職選挙法違反(買収)事件で検察の捜査が大詰めを迎えている河井克行前法相と夫人の案里参院議員の立件だ。
安倍首相や菅義偉官房長官が河井陣営の選挙活動に異例の肩入れをし、しかも党本部から1億5000万円という「考えられない選挙資金」(自民選対)が投入されたことで、司令塔である安倍首相や二階俊博幹事長の責任は免れず、すでに党本部の捜査も始まったとされる。
参考
黒川氏再調査「必要ない」=安倍首相
時事 2020/05/29 12:06