出会った医者たち　　　２

・こいつは医者志望の奴
知り合いの、とても純粋な女子高校生
山岳地帯の村から出てきて下宿していた
何かのきっかけで、極悪高校生と知り合いになった
母親は何としても、息子を医者にしたい、と思っていた
その娘を家に泊めるようになり
娘は、弁当も作ってもらい、その家から通学するようになった
夜の相手もするようになった
何のことはない
男の母親は
息子が勉強に集中できるように
その娘を性欲処理の相手として飼っていたのである
娘は、大事にされ、セックスもしてもらってる、と高校で自慢した
高校は、通常のパターン、不純異性交遊とやらで、その娘を退学にした
こ奴が医学部に合格したのかどうか知らない
こいつだけは医者になってほしくなかった

2019年1月句会報告　　レイバ―川柳

圧政に怒るベストがまた光る　　　　　　　奥徒
⇒フランスの黄色のベスト運動。怒りと光が呼応している。