安田純平氏はなぜ「異常」にバッシングされるのか
黒井 文太郎 2018/11/17 06:00
今の状況は、そうした正当な「批判」を越えた、個人攻撃の域に達している。こうした「誘拐された記者」を個人攻撃でバッシングするというのは、世界でも日本独特の現象だ。諸外国では基本的に「報道とはそういうもの」と認識されており、取材手法への批判はあっても、誘拐被害者をバッシングするという発想そのものが存在しない。そこは日本独特の風潮であり、そんな人々が熱中するパワーワードが「自己責任」である。
ネット上には、安田さんについてこうした意図的に誤解を誘導する情報が拡散している。他にも、「彼は能力の低い単なる自称ジャーナリストだ」との情報も拡散している。
誤解を生む「実績のない“自称”ジャーナリスト」説がネット上に拡散しているのか? それは、意図的な悪意の拡散があるからだ。
こうしたネガティブなイメージのネット上の情報拡散が意図的に行われた結果、直接は本人を知らず、紛争地取材やシリアの状況もまったく知らない一部の人々の間では、安田さんの人間性に対する悪印象が強烈に刷り込まれる。そこにバッシング現象を批判する論調への反感などが、ドライブをかけるという循環が生まれる。そうした流れで、冷静な批判を飛び越えた、感情的なバッシングの群集心理が作られていく。その過程で「カタールが3億円の身代金を支払った」「テロリストの資金になる」「日本の外交が歪められる」などという専門的視点からは根拠なき怪情報でしかない話も、積極的に拡散されてバッシングを下支えする。
私見
バッシングは
”官製”である!
”感情的なバッシングの群集心理”
は、多くは、組織的に拡散されたもの?
体制の誘導シナリオ上のもの?
イラク人質事件で
”自己責任”というスローガンを使い始めたのは
読売の社説である
しかし
パスポートには
日本国民を守り抜く、みたいなニュアンスで書いてある
”自己責任”は、この日本国の方針に反している