先週はライブで力を使い果たし
ちょっぴり家でおとなしくしている日々
久しぶりに古本屋で買った本を読んでました
まずはこちら・・・
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新撰組局長首座 芹沢鴨 (集英社文庫) Amazon
新選組すき~な方にはやっぱり欠かせない人物!
幕末の京都で悪鬼として名をとどろかせた
新撰組初代筆頭局長の芹沢さんのお話です
水戸の誠心方(後の天狗党)の一員であり、
腕力がある大男で常に鉄扇を持ち歩いていた
また酒癖が悪く、何かと騒動を起こし人を斬り
気に入った女を手籠めにしてしまう・・・
そんな人生を思うと、自分の思い通りに生きた鴨という人物は
水戸の武士という身分と圧倒的な強さと自分の欲求を
思い通りに操れた人物であったように思えます
それゆえに、近藤さんや土方さんが新選組として人気を持つのであれば
粛清された芹沢さんは悪役として登場することが多く
悪事が行き過ぎて手に負えなくなったため早くに命を落とすことになった
というような凶悪さだけが心に残りがちなんですよね
この本の中でも確かに気に入った女を強引に自分のものにし
向かってくる敵はあっという間に鮮やかに切り裂くといった場面が
ほとんとで、芹沢鴨健在!って感じでした
人を腰車に斬るという表現がされていましたが
胴を輪切りにし、人体を真っ二つに斬る!という
ずば抜けた人斬りの業に鳥肌が立ちましたから・・・
でも、そんな描写が多い中、所々で芹沢さんの苦悩や淋しさ
そして自分の信念に正直に生きようとして人生を模索しようとしてた姿が
それ以上に印象的でとっても人間らしさが感じられる作品だったんです
昔から尊王攘夷色が強い水戸学を学んできたのに、
井伊直弼の暗殺、外国人の襲撃、坂下門での老中襲撃など
勤王の名の下に自分の命を投げ打って暗殺を試み惨死する
志士や仲間たちに芹沢さんの心は動かない
なぜ命を無駄にする?
命を張るならなぜ緻密な計画を立ててから動かない?
勤王といいつつなぜ天皇の本意を考えようとしない?
天狗党として一度は死罪を宣告された身でありながらも
天誅を繰り返す過激な攘夷論者とは違う見解を持っていたのは
ただ力だけで生きているんじゃなくて、生きる意味や
自分が進むべき道をずっと模索し続けながら
そして自分に正直に心赴くままに生きていたからかと思いますね
なんか、腰車に人を斬れる人の考えじゃないみたいですよね
でも芹沢さんのセリフにこんなものがありました
「好きで人を斬っている訳ではない。必要な時だけ斬る」
「人を斬るには丁寧に切ってやらんとな、人の命を絶ち斬るのだから」
この言葉から決して命を軽んずべからずという信念を感じますね
傍から見れば確固たる信念もなく横暴な振る舞いを繰り返し
女にかまけているだけで悪評が高まる芹沢局長は、
なんとかして権威を取り戻したい幕府や
組織として新選組をいち早く固めたい近藤さんや土方さんにとっては
次第に邪魔な存在になっていってしまったんですよね
結局芹沢さんは文久3年9月16日に暗殺されてしまいますが
近くに居る人には芹沢鴨という人物が持つ独特の雰囲気の
虜になっていたのかもしれません
「芹沢さん、なんか嫌いになれないんですよね」
「あの人には、一生頭があがらねぇな」
近藤派の仲間たちからもそんな言葉が聞こえてきそうです
人間らしいのか、狂気に満ちているのか
つかめそうでつかめず、怖いけど嫌いになれない
そんな芹沢さんの魅力を改めて感じさせてくれました!




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