歯並びによる歌唱への影響は。 | あゆみの歩み。

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ぼちぼちボソボソ書いてます。

こんにちは。

今回は西山が
たまーに書く、すげー長い、

文です。

苦手な方は
ここで、さようならごきげんようありがとう。





本題です。

歯並びが歌唱に影響するか、という質問をたまにいただくのですが

歯並びガッチャガチャでも歌が上手い子、
発声も発音も美しくこなせる子、というのは出会ったことは実際にあります。

逆に歯並びが生まれつき綺麗でも発音に癖がある人、発声にも難が生じる人という例も沢山あります。

歯列が綺麗であることないこと関係なく、
実際に歌唱(呼吸発声発音)に影響があるのは
結論から言うと
実は「舌の位置」です。


今回書く「舌の位置」は口を閉じている普段の状態、のお話になります。



口を開けて発音する時の「歌唱時の舌の位置」については

子音母音、濁音、鼻濁音、無声音、破裂音·····本当に複雑になってくるので文章化すると果てしないので書きません。

レッスンで都度喋って説明した方が早い(·····のと書くのめんどくさい)です。




普段の望ましい正しい舌の位置、というのはどこなのか。

ものすごく簡単に言うとですが



《口を閉じた時に口蓋(上顎)に舌がくっついている、舌先は前歯を押さないようにほんの少し手前にある》


という状態。



この場所をベースにすることで何が変わるかをざっと述べますと



・先ず呼吸が深く安定します。

・なんなら姿勢も変わります。舌の置き場所が変わると顎の力みや位置、頭蓋の角度が変わるので。

・姿勢が変わると発声時の呼気のコントロールがしやすくなります。

・呼気のコントロールがしやすくなると歌唱時の音色の響きが保ちやすくなります。

・舌が正しい位置にキープできるだけの筋力と柔軟性は、響きを保つ発音にも重要なポイントです。




先に述べた、

《口を閉じた時に口蓋(上顎)に舌がくっついている、舌先は前歯を押さないようにほんの少し手前にある》


これ、意識的にやってみて下さい。
10分くらい。

舌の筋力や柔軟性が弱っている人は
口蓋に舌をくっつける10分←だけで舌だけでなく顔の筋肉も疲れてくると思います。

特に頬骨より上の部分やこめかみ、
目の周りの眼輪筋がいつもより引き上げられるような感覚が出てきます。

これがもっとしっかり実感できるようになると
頭蓋の半分上が持ち上げられるような感じが掴めてきます。

さらに顔面の内側(副鼻腔)に膨らみと広がりが感じられるようになれば、発声時に共鳴させるべき場所も理解できるようになります。
ただ、これはある程度繰り返しが必要です。



上記で副鼻腔の広がりや膨らみが感じられなかったとしても、
そのまま《口を閉じて口蓋に舌がくっついている·····略》状態でゆっくり呼吸を続けてください。

口呼吸は出来ませんので自然に鼻呼吸になります。

この鼻呼吸をより意識的に深いたっぷりとした呼吸に変えてみてください。

肺の下にある横隔膜の動きがいつもよりしっかりと下に降りる感覚が持て、
呼吸時の胸周りの膨らみ方が
横ではなく、縦に(下に)大きく膨らむのを感じるかと思います。


普段、舌の位置が悪いせいで口呼吸になりがちな人は呼吸が浅く
横隔膜が下がりにくいことによって
息を吸うと胸が横に広がります。

胸が横に広がるような息のとり方は
肋骨の圧に押し戻されたようなゼーハーした吐く息、となってしまい

発声時に声の弱さ、音圧のムラ、持続力の低下、不安定さに繋がってしまいます。


歌唱時の呼気による「声の支えの弱さ、不安定さ」は主にこの[吐く息]の質によるものですが
これを安定させるためには
先ず[吸う息]の質を整えることが重要です。


この横隔膜がしっかり下にさげられる[吸う息]、を最初に身につけておくと
実際に声を出す時に使う[吐く息]の安定に繋がる、ということですね。


そして
[吸う息]
を整えるために大切なのが

「舌の位置」
ということになります。




今回書いた内容が主に適応するのは


「歯並びのせいで歌いにくいのでは」と感じている人、

「高音でもロングトーンでもないのに何となくいつも声が出しにくい」と感じることが多い人、

「歌唱時の基本となる呼吸」があまり理解出来ていない初心者、

「呼吸発音発声の基本的なことは理解しているけれど、それぞれの癖がなかなか治りきらない」というトレーニング初級経験者、

かと思います。



歌唱時の舌の位置による発音が
発声に影響するのは、ボイストレーニング経験者なら常に感じていることだとは思いますが、

普段の口を閉じている状態での「望ましい舌の位置」が及ぼす、呼吸や姿勢への影響はあんまり注目したことがない人が多いのではないかなと思い長々書いてみました。


繰り返し結論ですが、

歯並びと歌唱の関係性は
歯列が悪くても舌の位置が整っている人、は悪影響は少ないかと思います。

歯列が良くても舌の位置が不安定な人は発声発音に影響するため、歌唱時にも難有りな場合がある、ということです。

まあ歯並び綺麗であることにこしたことはないですが。

歯列を矯正すると勝手に舌の位置が歌唱しやすい呼吸に適した場所に整う、とも限らないので

やはり「舌の位置」は歯列とは別で意識的に直した方がいいのではないかなと思います。





久しぶりにドラえもん関係以外で長文書いたので、

半年ぐらいもう休みたいですしんどいです



あ、お台場にできた「ドラえもん未来デパート」はもう行かれましたか??

あれは、この世のパラダイスです。
早く行ってください。
舌の位置とかとりあえずもういいんで行ってください。

もっとどうでもいい話ですが
ドラえもん未来デパート、と入力すると

ドラえもん 未来で パート

と変換されるので
パートで働くレジ打ちするドラえもんを想像して萌えます。




終わり。