暴言を吐いた夫は反省などしていなかった。
不動産屋に電話を入れ非礼を詫びた私は、
話の流れ上
本人は反省していると・・・とつくろったけれど。
夫は想像以上のとんでもないほどの馬鹿野郎だった。
悪巧みの成功を祈り、新しいアイデアを得るために、
礼拝をはじめた夫の口からでた言葉は。
早朝の路上、
夫の不動産屋での態度をやんわりとたしなめた私に、
彼は再び吼え始めた。
俺は負け犬じゃない!
頭なんか下げられるか!
アイツが馬鹿野郎なんだ!
お前はなんであの場にいて、俺の気持ちがわからないんだ!
アイツは
お母さんとセックスしている男なんだ!
普段夫が口癖にしているウルドゥ語の悪い言葉を
わざわざ直訳して聞いたのは初めてだった。
私は彼との距離を徐々に空けながら
邪悪さのあふれるその背中をにらみつけた。
死ねばいいのに。
ああ、死んでほしい。