重だるいのは、きっと深夜の電話のせいだ。
不機嫌な夫は深夜パキスタンに国際電話をかけたのだった。
夫は直接、私には伝えないけれど、
私に聞こえるように、
でも深くは理解させたくないためか、
バンジャビ語で話すのが常だった。
義理の妹に子供が生まれたから、
義母と義理の妹の山猿(夫)の2人を日本に招聘するのだと。
日本滞在中に山猿の親族訪問ビザを就労ビザに切り替えて、
山猿を合法的に滞在させ、
1、2年後には
その配偶者として義理の妹と子供を日本に呼び寄せ、
定住させるのが目的らしい。
でも、入管の方はよく調べてね。
義理の弟は1年から3年の就労ビザに切り替わった途端に、
6ヶ月もパキスタンに帰国したまんまだよ。
仕事なんてしてないんだよ。
自分の肉親をパキスタンから呼び寄せるのに、
自分の嫁や家族をパキスタンに送りたがる、
逆のベクトルが存在する。
子供たちに警察官になりなさいと勧めながら、
警察官は馬鹿野郎!だと子供たちに力説する。
子供が警察官になったら、自分に利益があると画策している
パキスタン人の父親が澱みの原因だと私は思う。