けして、さわやかな青ではなく、
今朝の天気のような寒々とした冷酷な青として。
妹夫婦が観光ビザで来日する。
彼らを迎え入れるための必需品を買い始める。
鬱々としながらも、
饒舌な夫の脇で、うなずいたり、意見をしたり。
どうやら、夫の頭の中には、
まだ妊娠もしていない義理の妹が、
日本で子供を産み、育て、保育園に通わせている姿があるらしい。
彼女の不自由な足もかなりよくなるんじゃないのかな、なんて期待までしちゃってる。
彼女とは仲良しの私に対しての
夫の過度な期待を裏切るように、
私は冷酷なブルーのまま。
掃除をしなければならない台所も居間も子供たちの部屋も、雑然としたまま。
気持ちのこもらないおもてなし。
だって、それは私の心の表れ。
それらを隠そうともしないで、
私は意地悪な瞳で彼らを待つ。
飛行機に乗ったこともない、
生気のない、
田舎モノの彼女の夫の、
聞き取りづらい言葉のひとつひとつに、
え?って聞き返そう。
譲歩はいらない。
ここはあんたたちのいる場所じゃないんだよ・・・なんてオーラーを出しながら、
だからさ、せめて感じ取ってよ。
私は意地悪になっていく。
そうでもしないと、私がつらい。