思いも寄らない方向から、

風が舞い上がる。


その冷たさに、はっとしながら・・・息を止める。


荒れ狂う風たちの中の卒業式。



受付に用意されていた白い封筒には、

下手くそな文字が並んでた。



お父さん、お母さんへ


僕を生んで、

12年間いろんなめいわくをおかけしました。

でも、そのたびにいろんな事を教わりました。

いろんな事をおしえてくれたり、しかってくれて

ありがとうございました。

中学校でも教わったことを生かしてがんばります。

お父さんとお母さんも、これからもっとめいわくをかけると思うから、

ずっと元気でいてください。




風のやむ

ほんの少しの時間だけは、

確実に昨日よりあたたかくなっている気がするから。



ふくらむサクラの蕾を眺めながら、

越ヌールさんが、今年のサクラを楽しめればいいのだけれど。