しつこ~く しつこ~く お願いをして、
髪を切る許可をもらいました。
だって・・・まるで・・・私は落ち武者???状態で、
伸び放題に伸びた髪・・・
頼みの前髪だって、後ろのひっつめ髪にはまだ足りないし、
コシがなくって、
ちゅうぶらりん。
後ろに一つのゴムでまとめるいつものスタイルは、
生活の疲れをそのままモロにかもし出しちゃって、
ボリュームを失った髪がおおう頭頂部は扁平で、
つまりきれいな卵形ではなくってね、
よりにもよって私の後頭部は絶壁だから、
低い位置でのひっつめ髪はそれをよけいに強調しちゃって、
頭のいびつさを隠すための段差もとっくのとうになくなっちゃって。
10ヶ月ぶりに美容室を訪れる私には、期待がいっぱいなんだけれど
夫が切った後には必ず言う
”俺の嫌いな髪型にしやがって”も聞きたくないから、ちょっと不安も混じっちゃって。
でも、いいじゃん・・・私の髪の毛なんだから・・・
どうしたら、気に入ってくれるかな・・・
な~んてことが、
2駅先の美容院まで一時間もかけて歩く間中、頭の中を行ったり来たり。
かわいいもんでしょ?
髪を切ることが私にはとっても新鮮なんだから。
出来上がったのは肩に届かないショートボブって感じかな。
私はとっても満足で、
その日は台風の過ぎ去った次の日で、
風がとっても強くって、雲がみるみる流れていって、
突風も吹き付けたりしてね。
だから、
私のショートヘアーが風になびいてる。ふふふ・・・
気分はね、草原の少女なんだけれどね、
ちょうど目立つところにある白髪が、邪魔でね~~~
美容院の容赦ない明るすぎる照明と真正面に立てかけられた鏡に映し出された、
シャツからはみ出た太い腕がね・・・頭から離れない。
だから、少女には戻れない・・・ってことなんだけれど、
松田聖子の♪髪を切ぃった、わた~しに~♪を帰りの道中口ずさんでいたんだよ。
え?やっぱり・・・ふるい?(汗)