7月29日をめぐる、
ちょっとした攻防が、我が家にはあったりする。
その日は夫の病気の再発の有無がわかる日であり、
夫がパキスタンに単身帰国をする予定の日でもある。
本当に行ってくれるのかどうかは、予約確認表が届き、
お金を振り込み、その飛行機が離陸したあとでないと、
安心が出来ない私だし、
家族全員でパキスタンに渡るほどのお金もないし、
稼ぎ手が仕事をほっぽりだして、長期休暇を取れるわけもないのだから、
夫の心変わりだってありえるのだし、
この先どうなるかわからない。
だから、まだまだ、諸手をあげて喜べる状態にはないのだけれど。
そんな夫が朝、口にした。
この夏休みに長男と次男の二人だけでパキスタンに行ったらどうだ・・・
補習に行った次男はいないから、長男は無言で固まった。
夫に悟られないように、私も静かに固まった。
台所に立っていた私のすぐ下で、次女の声がした。
私も行きたい!
”こいつ”と思いながら次女の足を蹴ったのは私だった。
少しは落ち着いてきた私。
そんなに過剰に反応することはない。
せいぜい夏休みいっぱいなのだから。
ああ・・・大人げない・・・と思いつつ、
かたまってしまう空気。
まだまだ修行がたりないぞ。
ウソをつくことはいけないことなのだけれど、
祖母の家で次女と三女がステーキを食べさせてもらった時に、
祖母に電話をして、『今度から肉は食べさせないでね』と
子供たちへの口止めをお願いしたのは私だった。
そんな私の小細工をちっとも知らない長男は、
うらやましそうに、ステーキの事を夫に話そうとしたのだから、
その気配をすばやく察知して、
私の眼光が彼を射抜いた。
私の射すような視線の意味を、遅ればせながら察知した長男はしどろもどろになりながら、
夫に怪しまれたこともあったけ。
できれば空気のかたまりがなくなる日がくればいいのだけれど。
それはきっと無理だろうな~
だからせめて、
かたまりが小さくなってくれればいいな。
普段は病院に縁のない私だけれど、
こんなに具合が悪い日が続くなんて思ってもいなかった。
微熱、軽い頭痛、だるさ、なんとなくの吐き気。
これでおなかが痛かったら、
今、流行のウィルス性の風邪なんですって。
でも、メインの腹痛も下痢もないし、
食欲はあるし、微熱だから、
お薬すらももらえなかった。
これは、ヤバイかも・・・・なんて意を決して病院に行ったのに。
ありがたいことに、涼しさも手伝って、今日は元気でいられます。