私の幸せのハードルは低い。
戦争しているでもなく、食料難にあえぐでもないこの日本という国に住んでいて、夫の一声で○○国への移住を宣告されたり、子どもを○○国へ連れて行かれるという不安を常に持ち続けている私にとっては、多少のさざ波は日常で、荒波だって超えてみれば何とかなったりするのだから、子どもと共に日本に住んでいられれば、安泰というもの。
生活があっての夢や希望ではなく、この国で生活できることがありがたい。

悲しいのは、どんな波も届かない深い海底にある夫と私が離れてしまっていることに夫が気がついていないということ。