私を支えている足元には砂浜が広がり・・・
そこに容赦なく浴びせられる夫からの予期せぬ方向からの爆弾で、逃げ道を失い、それでも立ち続ける私の足元の砂さえも彼は崩そうとさえする。

○○国へ家族で移住するからと言いながら駐車場の更新をする。
AからZまで書けない子どもをイギリスに留学させると息巻く。
長い国際電話の後にまだ建ってもいないマンションを買ったと豪語する。

おそらくは数日の内には消えてしまいそうな文言に、平静を装う振りをするのだけれど、驚きを抑えきれない私の目は正直で、彼を見ることができない。
最悪のシナリオを想像し、パニックになる。
ずっと繰り返してきた。

だから、彼には本心を伝えられない。
彼は私の嫌がることをするのが好き・・・らしいから。