たかが24,5年生きたくらいで世間の辛い風に当たることもなく、なんとなく日々を過ごしていた私は、人を疑うなんてことしなかった。
でも、私だけじゃなくそういう人はいくらでもいるはず。
とにかく地に足をつけて歩いていればこういう目にあうこともなかったのかな~といまさら過去を彼との出会いを悔いてもしょうがないのだけれど。
普通に結婚して生きていこうなんて考えは微塵ももっていなかった私に不意に訪れた国際結婚?という大舞台。
期待だってあったよ。
だからもともと地道に歩いてきたことのない私はここぞとばかりジャンプした。
で、どこについたと思う?
こんなに広い世界の小さな穴ぼこ。あたりは緑の草原なのに走り回ることだってかなう広い台地なのに、よりにもよって着地をした穴ぼこは沼地だったってこと。じっとしてればまだ気が付かないうちに徐々に足をとられ身動きがとれなくなるというものを、あわてちゃったから、さー大変。恐ろしさのあまり逃げ出そうとどんどんどんどん地団駄を踏んだら、よけいに身動き取れなくなっちゃう底がどこにあるのかもわからない底なし沼だったんだから。