その頃は、今のように町の中に外国人があふれてはいなかった。

 

 

○○国人自体が珍しく、イスラミックセンターへ出かけても、結婚している人は見当たらなかった。

 

 

おそらくはほとんどの○○国人との国際結婚組よりも、結婚年数からいったら古株で、そして少数派の私は横につながる術すらなかった。

 

私と同じ頃に結婚したそれぞれが孤独に各々の家庭内事情と戦っていた。

 

 

それから何年もたって、○○国人との国際結婚組が急速に増えたために、その人たちが集まるチャンスを作ってくれたおかげで、私は他の人たちと知り合うことができた。

 

でも、本音は明かせなかった。

 

私が苦しんでいるのは、私がいたらないからだと夫から思い込まされていたから。

家庭のことは外に漏らすなと夫からは強く言われていたから・・・・だから、幸せな振りをした。

 

 

 

 

 

今の世代の若いご夫婦を見ていると、私の夫とは違い、穏やかな性格の○○国人のように見受けられることがあります。

 

けれど、夫のように彼らから見れば先輩にあたる、滞在年数の古い男達から、余計な情報を吹き込まれることがあります。

 

 

とても影響をうけやすい○○国人の男たち。

 

どうか、注意を怠らないでください。

 

基本的な考えをもたない彼らは、豹変します。

 

モスクに行った帰り、突然”娘を日本で教育するのは良くない”と言い出したりします。

 

○○国へ奥さんと子どもを送ったという男達の話を聞いて、”すばらしい!”とうらやましがります。

 

 

結婚しているのに、子どもが生まれないという理由で、もう1人奥さんをもらわれることがあると、以前書きましたが、夫がそれでもかまわないと思っている場合でも、まわりの家族、親戚、友人たちに勧められた結果にそうなるということもあるのです。

 

 

 

 

 

 

そして、夫の力になり過ぎないようにしてください。

 

 

アパートを借りるのにも、求人情報で仕事を探すのにも、相手が電話に出るたびに、夫が外国人というだけの理由で同じように差別をうけたことのある私は、夫のためにやれることはやってきたつもりでいました。

 

 

ひとつのことを成し遂げると、夫は次の要求をしました。

 

一つ一つの要求は無理難題ではなかったのです。

 

私がちょっとがんばれば済むようなことだったり、私がちょっと無理をすれば済むようなことだった。

 

 

 

・・・・・まるで小さな山を登るような感じだった・・・・・

 

 

 

いくつかの小山を乗り越え、乗り越えた山々を数えた時に、もう小さな山でも登りたくないと感じた時に

 

思ったことを伝えると、

 

彼らは言います。

 

”今までやってきたのになんでそんなことを言うの”

 

 

だから、がんばりすぎないで。

 

 

あなたの努力は認められるどころか、”やって当たり前”に成り下がってしまうのです。

 

 

私のように自分で自分の首をしめてしまわないように・・・・・