自分を省みて・・・
高校入学を控える長女は友人と遊びたいであろうに外出を快く思わない父のため我慢を強いられている。
自分がこの年齢の頃にはやっていたことがなかなかできないという彼女の”友人と遊びに行きたい”という要求を、母として大目に見てあげるどころか、同情してあげるどころか、余計なことはしないでと感じてしまう。
仕事柄不定期に家を出入りする夫が、外出した娘についてとやかく私に言って欲しくないために。
夫からの言いがかりや、被るであろう面倒や厄介ごとはごめんなのだ。
私自身外出を許されないのに、彼女にそれを認めたくないという嫉妬もあるのかもしれない。
”息子が親戚と結婚させられたらどうしよう”と想像する時に出る言葉が、
”男はどうにでもなる。別れようが、もう1人奥さんをもらおうが・・・男はなにをやってもいいんだから心配はしていない”
いつものようにきまってでる私のセリフ。
何度口にしたかわからない。
口から出た時には気がつかなかった。
何度も耳から聞いて、やっとわかった。
バカな男を作り出すのは愚かな母だと。
偏った世界に置かれた女性の立場を弁護するつもりの私がその悪循環に飲み込まれていたなんて。
女の敵は女・・・よく言ったものである。
偏った世界の中で女は被害者であり、加害者であることに気がついた。