契約から始まる恋 ~ 正体 | シンイ~信義に夢中

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元気そうじゃな
懐かしそうに声をかけるチェ尚宮に対し、その者は黙って頷いた

大妃様のお心遣いじゃ 少し話そう
チェ尚宮が先を歩き、その後をその者がついて行く

同じ王宮内に居るというのに一向に顔を会わせぬ故、避けられておるのかと思うておった
チェ尚宮が振り返るとその者は慌てて首をふる

その様な事は…

やっと声が聞こえた 私を恨んでおるか?
チェ尚宮の言葉にその者は大きく首をふる

チェ尚宮様

ミョンファで良い

されど…

私にとってお前は可愛い妹だ
昔のようにミョンファ姉さんと呼んでおくれ

ミョンファ姉様…

チェ尚宮は嬉しそうに笑顔を向けた

そなたは、ずっとその格好をしておるのか?

はい ここでは、この格好の方が都合が良いのです
力もつきました
その者は腕を捲り力瘤を見せた

若い娘がその様に
ミョンファが慌てて辺りを確かめる仕草を見せると

ミョンファ姉様 今は男です
悪戯な目をして微笑んだ

あれから10年か…

はい

ミルク…そなたには悪いことをした

姉様の所為ではありません 運が悪かったのです

あれは10年前
一族の中でもミルクはミョンファによく似ていた
ミョンファを姉と慕い将来ムガクシになるのだと武術も極めた
ある日ミョンファを訪ね王宮を訪ねたミルクは運悪く忠惠王の目にとまった
その場は上手く切り抜けたがミョンファによく似たミルクを忠惠王は大層気に入り是が非でも側室にと命じた

だが親族は素行の悪い忠惠王の元へミルクを売ることはしなかった
とはいえ、家に残るわけにもいかず困っていたミルクを助けたのは意外にも大妃だった
王宮に上がることを拒み命を絶ったと噂を流し大妃は己の館に匿った
大妃を避けていた忠惠王がこの館を訪れることはなかったがミルクは用心の為、男の身なりをし警護のふりをしたのだった

あれから10年か…忠惠王も亡くなられた、そなたも女に戻ったらどうだ

ミョンファ姉様 私はこの格好が楽なのです
それに剣の道も極めてみたいのです
そうだ姉様、隊長に頼んではもらえませぬか

何をだ

私をウダルチの稽古にまぜて頂きたいのです

何を…ミルクそなたは、女人なのです
いくらウダルチといえ男の中に女のそなたを行かせるわけにはいかぬ

でも姉様、ムガクシの中に私を負かす者はおりません
私は強い者と戦いたいのです
ミルクの目は真剣だった


 


………(( ̄_|

え~っと、ヨン周年のおまつりぐるっぽで、『最強のウダルチは俺だ』という部屋がありまして私は、「男装したミルク」と書きました
それから、こちらでぽちぽち書かせてもらったのですが、皆きっとシウォンだと思っているんだろうな~と正体をばらした後が恐ろしくて恐ろしくて…

く~っ外れた~という方は、その怒りを連打でこちらにぶつけて下さい
これ↓

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