この関係やめない?




その言葉にユジンの心は締め付けられた。
恋に落ちた時とは違う苦しさが襲いかかる。





「っ、分かりました。」





言葉が出てこない。息が詰まる。苦しい。



言いたい言葉が頭の中で混じりあって、もはや言葉としての形を残していない。





「ごめん…急で。でも、理解して欲しい。
もう一緒にはいられない。」


「分かったって言ってるじゃないですか。
もう何も言わないでください。」





何を強がっているのだろうと、自分でも分かっていた。素直に行かないでと言えばいいじゃないか。





「ごめんね。嫌いなわけじゃないから。」





ウンビはユジンの心が分かったかのように一つ呟いた。たがユジンには、背を向けられて言われたその言葉は信じられるわけがなかった。





ウンビが「こうやって会うのやめよう?」と言った理由もユジンには分かってた。
分かっていても、辛かった。
分かっているから、苦しかった。



家に着くまで一滴も涙が出なかった。
心が…いや、身体中空っぽになった気分だった。



家に着いて自分の部屋のドアを閉めた途端、視界がボヤけてきた。胸が熱くなって、その場に崩れ落ちた。



なんで気づかなかったんだろう。
あんなに毎日のように心臓を高鳴らせて、笑って
、横にいて、抱きしめてたのに。





「おんに……」





知らなかった。こんなに別れが辛いなんて。
そこにいて、笑ってるのが当たり前だった。
 
何を今更感じてるのだろうか。












もう、何をする気力もない。










いつだったか。ユジンが告白のような、そんなことを言った。



ベランダに肩を並べて眺めた夜空。







「遠くにあるから綺麗なのよ」







あの時はもう既に、ウンビの心は決まっていたのかもしれない。








ひっそりと静まり返った青黒い夜の空に



ただ一つ、時を刻む明るい月があった。