昔、

シャンソニエ、

アダムスで

アルバイトをしていた頃、


結構な頻度で、

出演歌手が、

『パリ野郎』

を歌っていました。


その時必ず、

合いの手とかいうか、

歌手の歌に合わせて、

手拍子が入ります。


なんだか、

そろわない、

その手拍子が嫌いでした。


パリ野郎 ぱっぱっぱ

古びた  ぱっぱっぱ


ぱっが手拍子だか、

早いのと、

曲調が変わるときに、

ますますぐちゃぐちゃになり、

特に観客の年齢層が高いときは、

ずれまくり、

なんだか、ピアニストが可哀想と

20代のオレは、

思っていて、

絶対に歌わないと。


原曲 Paris canaille は、

レオ・フェレがつくり、

カトリーヌ・ソヴァージュが歌ったものだ。

近年のZAZのカバーで、

若者は、耳にしていると思う。


日曜日、

シャンソンを

théâtre Paris Kidori で、

歌い初めた、

若松渓太のPetit Concert が

昼夜とあった。


プログラムに

パリ野郎が入っていたので、

昼夜間にこの話をしたら、

渓太がおもしろいから、

やってみると。


何と、

ぴったりの手拍子で、

盛り上がった。


深江ゆかさんから、

お聞きしたのだが、

昔、

銀巴里の観客アンケートで、

年齢平均が、確か38か39と

お聞きしました。


渓太ファンの方々は、

まさにそんな感じ、

もしくは、もう少し若いかもしれない。


当時は、手拍子もぴったりで、

盛り上がったに違いない。


アダムスで、

クミコさんが、

メジャーになっていくとき、

店の外にお客様が並び、

整理券を配るのが、

オレの仕事だった。


メジャーにイクというのは、

こういうところから、

始まるのかもしれない。


渓太、期待しているよ。