7/25で、Paris Kidoriは、4年目に入った。
この日、コジンマリと3周年ライブとした。
出演は、僕だけだ。
5月に思いたって、
勢いで、7/25に店を開店した。
コジンマリと初めた、原点回帰である。

ピアノは、
僕のアレンジのアイディアを
沢山実現してくれた、鳴海周平に頼んだ。

前日から、右腕が上がらなくなり、
鍼灸に行って、ひぃーひぃー言いながら、
開店準備をした。

コアなお客様と若手が集まってくれた。
某劇団で絶賛稽古中のヒビキも、
会うたびに、姿が変わっている。
何も言わなくても、
努力しているのがわかる。 

何年も歌っていない歌をメインに、
最近覚えた歌と合わせて、
まだ、沢山の歌手がカバーする前に、

一回だけ歌ってお蔵入りさせた、

おなじみ、中島みゆきナンバー、

「糸」も歌った。


どストレートな歌詞が

なんだか、恥ずかしくて歌えないでいた。


「こんな糸がなんになるの

心許なくて ふるえてた風の中」


ただ、

ただ、そこが歌いたくて歌った。


いくら、

シャンソンを

パフォーミングアーツとして、

素敵なものにして、

僕が育ったミュージカルの世界の

シアターソングと組み合わせて、

次世代の若者に繋げていきたい!と、


威勢の良いコンセプトを掲げて、

こんな店をやっても

いったい、何になるんだろう?


思いは、僕の独りよがりで 

お客様や歌手や若手に

伝わらないと嘆く日々


絶望しては、

結局は、

皆さまに励まされ、

思い直す日々であった。


まさに、こんな糸が何になるんだろうと。


親の介護、見送りで

友達もお客様も、

ほぼ、無くしていた自分。


僕がParis Kidoriをやっていなかったら、

お会いしていないお客様、

シャンソンを歌っていない若手

に囲まれて、3周年を迎えたのは、

自分でもビックリ。


孤独だから、

シャンソンを歌っていた、

シャンソンを歌っていたから、

皆さまに、出会えた。

なんだか皮肉である。


まだ、歌いたい歌が沢山ある。

Paris Kidoriでやりたいことがある。

もう、少し頑張ってみるか、、、。