Paris Kidoriは、もうすぐ2年。
内装工事が始まる頃、
自宅の天井と鴨居の間に
猫のBillyが親猫に置き去りにされ
飼うことに。
開店してすぐ、不良工事が発覚。
開店から4ヵ月後。
店をやると決める前から決まっていた。
宮地楽器大ホールのコンサートの
企画、運営、出演。
怒涛の2年。
長い年月がすぎ、5月、会社が決算。 
今月工事裁判の第一回公判。
そして、新しい税理士さんに交代。
まだ、まだ、落ちつくことはない。
未だにParis Kidoriは、大赤字。
芸術とビジネスの間の沼で
溺れ中。

たった短い2年の間でも
いろんな理由で
去っていくヒトたち
去っていただくことが
ヨギなかったヒトたち
理由は、どうあれ、
個々に傷つく。

自分は、1歳のときに生みの母親が
死んだせいか
幼いときから、
友達とバイバイするだけで
胸が痛く
もう会えないんじゃないかと
思うくらい
ヒトに執着する感じだった。
オトナになっても
他人より
少しそういうところがある。
ヒトによっては、
それを重く捉えるヒトも沢山いた。
ヒトを愛しすぎて、
何度も傷ついたせいか、
防衛本能が生まれ
好きになってもらえなければ
愛せない性格になってしまった。

Paris Kidoriは僕自身であるので、
Paris Kidoriを愛してくれない、
歌手やミュージシャンに思い入れはない。
ハッキリしている。

いろんなところに
出演させていただいて
こうだったら、出演したいなぁと
思う店にしたつもりだ。
でも、2年で
それは、僕にとってであり、
他人にとっては、
そうでもないと思い知らされた。

プロ意識が高く、
自分の表現を見つけることに貪欲で
且つ、人格者の皆さんにご出演いただいている事が唯一の救いだが、

でも、まだスケジュールは、
人材不足だ。
Paris Kidoriをココロから愛してくれるヒトを
見つけるのは、
僕自身をホントウにココロから
愛してくれるヒトを見つけるのに等しく
至難の業だ。

最初からないものを探しているような気持ちに
襲われる今日この頃である。
きっと疲れているのだ。

そして、もっと、もっと
魅力あるParis Kidoriにしなければ。