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パリ旅行から、帰ってParis Kidoriに
ライブ出演に来た、
ピアニストの近藤正春さんに
「パリに行くまえより、
バルバラが好きになった。」と言ったら、
「この本を読んでみて、もっとバルバラが好きなるよ。」と「一台の黒いピアノ」を貸してくれた。

さっき、読み終えた。
訳者あとがきに、
近藤正春さんのお名前もでてきた。
おお!コンちゃん何も言わないんだから。

本当にもっとバルバラが好きになった。
バルバラは、総合芸術家である。
演出したり、演じたり
プロデューサーであり。
彼女の葛藤のものがたりは、

僕の葛藤を少しだけやわらげてくれた。

おじいちゃんのように年が離れていた僕の父
父との会話は、10も覚えていない。
2才の時に来た、育ての母
外では、頗る評判のいい母
母の評判にかかわることをすれば
手を挙げられた。
母が亡くるまでは、
畝るような関係にずっと苦しんでいた。
ずっと孤独だった。

舞台や歌の生活を始めても
あまりにも自分の理想とかけはなれた
自分に絶望し、
そんな気持ちを誰にも言えず
孤独だった。
だから、愛を必要以上に欲し
恋人も手に入れられない青春時代だった。
ここは、バルバラより悲惨である。  


読み終えて、
なんだか
シャンソンが好きだ!
と今更ながら、声に出してしまった。
一冊の本を読んだだけなのに。

今夜は、
バルバラの「孤独」を歌おう。
愛されなくても。