中1の夏、うちの陸上部の顧問に短距離走を指導されたいと転校してきた女子がいた。小学生の時から県大会優勝していて全国大会経験者らしい。
便宜上この子をS子としておこう。
田舎の公立校でこういうのは稀で、今考えるとよく許されたなぁと思うけれど、確かS子は親戚が学区内に住んでるからその親戚の家に住むことにしたと言ってたような。それならアリね。
彼女の短距離走にかける情熱は凄まじく、給食では今日はこれとあれしか食べられないと言い堂々と食事制限をしていた。そうか全国レベルで戦うってそういうことなのねと思うこともあったがあまり気にしなかった。
中学生は、とにかく自分中心に何でも考える。主人公以外の生き様はどうでも良い。
しかしこのS子、悪気は無いのだろうけれど「aicomちゃん痩せてていいな〜、ダイエットしないでこんなに痩せてるの?」や「もっと食べた方がいいよ、aicomは痩せ過ぎだもん!」といった具合に、やたらと友人の痩せ具合までをも気にする子だったのだ。
私は学級委員長で、転校してきたばかりのS子のお世話係になっていたこともあり、次第に仲良くなっていくのだが… 同時に少しずつ「食事制限は正義」という彼女の考えに影響を受けていくのであった。
この時は165センチ47キロくらい、もともと十分痩せてたのよね。