続々・タイトルはご自由に | 彩桜のブログ

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若いコウモリは山の広場を目指して ドンドン ドンドン 飛びました。

もちろん空では太陽が輝いています。

最初は元気に飛んでいたコウモリでしたが、だんだん太陽の光で体が弱ってきました。
目がかすみ 体は重くなり のどはカラカラです。

広場に行くのはもうやめようか……


何度も諦めそうになりましたが、その度に他のコウモリ達の顔を思い浮かべ自分の弱い心を押し殺しました。


ついに目は見えなくなり、翼は鉄のように重くなりました。

それでも諦めず翼を動かし、広場に向かいました。




広場では動物達が輪のようにならんで話をしています。

「やっぱり僕の言ったとおりコウモリは話し合いに来ないみたいだね。」
キツネが得意顔で言いました。

「これでコウモリ達をこの山から追い出せるね。」
ウサギやリスはほっとした表情をしています。

「じゃあ、そろそろ今日の話し合いで決まったことをコウモリ達に伝えに行こうか。」

そう言って動物達が歩きだそうとした時です、

「皆さん ちょっと待ってください…」

弱々しい声でそう言いながら一匹のコウモリが空から ヨロヨロと動物達の輪の中に落ちてきました。


動物達は驚いて彼を見ました。

コウモリはしばらくハァハァと弱い息をしたあと、弱々しい声で言いました。

「みなさんお願いです、僕達を山から追い出そうとしないでください。僕達もみなさんと仲良くしたいのです。みなさんともっともっと話がしたいのです。
だから… だから僕達をこの山にいさせてください。」

やっとそう言い終えると若いコウモリは目を閉じ動かなくなりました。


最初は驚いて彼を見ていただけの動物達も彼の言葉を聞いているうちに、目からボロボロと大粒の涙を流しはじめました。

若いコウモリの言葉が終わったあとも 目を閉じ動かなくなった彼の前でみんなボロボロ泣きました。

どれぐらい時間がたったでしょうか、空の太陽が西に沈みかけています。

コウモリ達は別の山に移動する準備を整えていました。

すると、洞窟の外から

「コウモリさんごめんなさい」

「僕達はあなた達にとてもひどいことをしていました。」

「どうか許してください、そしてこれからは仲良くしましょう。」

こんな声が聞こえてきました。



つづく