コウモリ達は、山の暗い洞窟の中で生活しています。 太陽の光が苦手なので、外で遊ぶのも 食べ物を探すのも夜になってからです。
昼は洞窟の中で眠っているので、他の動物達とは顔を合わすことも話をすることもありません。
他の動物達はそんなコウモリ達を気味悪がっていました。 こわがりのうさぎやリスは コウモリが住む洞窟の近くには絶対近づかないし、どうしてもそばを通らないといけない時は駆け足で通ります。
気が強いくまやキツネなんかは洞窟の前を通る時に、「やいっ!コウモリ達!早くこの山から出て行けっ!」 そんなことを言いながら通って行きます。
他の動物達が自分達のことを よく思っていないことをコウモリ達もわかっているので、夜 遊ぶときには眠っている他の動物達を起こさないようになるべく静かにし、食べ物を取る時にも自分達だけで全部取ってしまわないように、気をつけています。
しかし他の動物達はコウモリ達をよく思おうとはしません。
ある日、山の広場に動物達が集まってコソコソ話をしていました。 その内容は「どうすればあのコウモリ達をこの山から追い出せるか」という内容です。
「いい方法があるぞ。」 キツネが言いました。
「それはどんな方法だい?」 みんなが尋ねました。
キツネは鼻をツンと伸ばして話しだしました。
「明日の昼間にこの山に関するとても大事な話し合いがあるから必ず参加してしてくださいとコウモリ達に伝えるんだ、もちろんその話し合いの内容はコウモリ達にこの山を出て行ってもらうってことだけどね。」
それを聞いてうさぎが不安そうに言いました。
「そんなの、こうもり達が納得するわけないじゃんか。それにあの気味の悪い姿を昼間から見たくないよ。」 そう言うとブルブルっと体をふるわせました。
それを聞いてキツネは得意げに言いました。
「それは大丈夫だよ。コウモリ達は太陽の光が苦手だから話し合いには来れない、だからさっきの内容に『参加されない場合は、話し合いの結果に賛成ということにします』という一文を加えるんだ。」
キツネの話を聞いて他の動物達は「それはいい!それはいい! さすがはキツネさんだ。」と口々にキツネをほめました。
みんなにほめられたキツネはますます得意げになりツンと鼻をのばしました。
つづく