〇寺島実郎

・平成の始まりは冷戦の終焉と同時

 

・30年前の日本は、工業生産力モデルの優等生だった

 

・世界の企業の株価時価総額32/50社が日本企業だったが、現在はトヨタ1社のみ

 

・その原因は、冷戦後のマネジメントに失敗したアメリカと過剰同調した結果。これに中国が台頭

 

・日本の基盤である工業生産力モデルが水面下に落ち込んでしまった

 

・「アジアダイナミズム」日本を除くアジア諸国は過去10年間、6~7%の成長率を達成。アジアのGDPはこの10年で概ね倍に。今後10年でさらに倍になる蓋然性が高い。アジアダイナミズムとどのように相関して生きていくか

 

・アジアは成長するだけでなく豊かになってきている

 

・日本の1人当たりGDは38000ドル。香港は46000ドル、韓国は30000ドル近い、中国は10000ドル。5000ドルを超えると海外旅行への関心が高まる傾向

 

・20世紀の日本は人口を3倍にした。21世紀末には6000万人弱になる予想

 

・20世紀は中国が不調な世紀。平成元年に日本の1/10だったGDPが昨年は日本の3倍に

 

・働き方改革で働くことの本質を問わずになるべく働かなくてすむ時代をつくるのは幻想。世界の歴史を振り返れば衰亡の兆候

 

・仕事で飯を食っていこうとするときに、自分自身をそのプロとして鍛える必死のプロセスがなければ社会人として成功するわけがない

 

・シリコンバレーやウォール街と比較すると日本人が働きすぎだとは思えない。集中力をもって質を高めることが重要

 

・「知の再武装」新しいパラダイムの時代では学ぶことの質と集中力が違ってくる

 

・外なる波のアジアダイナミズム、内なる波の高齢社会への挑戦とがクロスするところに日本という国の道が開けていく。体系的にそれらを組み合わせて課題解決につなげる大きな構想力全体知が日本に問われている