幕が上がると前回と同じように佐々木修マエストロとピアニスト追川礼章さんが登壇します
今回は打楽器の天野佳和さんも一緒です
この演出はステキです⭐️
そして、字幕が見えにくい両脇でも上ではなく
歌手を観ていながらスクリーンに映し出される位置がちょうどいいのです
歌手から目を離すことなく同時に見ることができる優れものでした⭐️
最初にモンレオーネ作曲作品
ピアノの前奏はシチリアの春の夜を暗い中に月の輝きを難易度高い音色やアルペジオで表現をする不思議な音色
トゥリッドゥが昔の許嫁であった人妻ローラの部屋の下でセレナーデを歌うと人妻ローラから薔薇の花を投げるところを通行人に見られるところから始まる
復活祭の夜明けに会場の1階の一番後ろで村人たちがマスカーニをオマージュした『太陽讃歌』を歌う
(この曲がマスカーニから盗作だと裁判になって上演禁止に追い込まれる)
通行人がトゥリッドウの妻サンドに彼が密会していると告げ、妻サンドは密会相手の夫アルフィオにそのことを告げてドロ沼になっていく
復活祭が始まりトゥリッドゥの母の店で『4月は恋の季節!』を村人が歌い、トゥリッドゥは人妻ローラに愛の歌を歌う
トゥリッドゥは人妻ローラの夫アルフィオの耳を噛んでシチリア式の決闘を求める
この決闘のシーンは舞台裏の二度のトゥリッドゥが殺されたという悲鳴で表現される
終始暗い重いピアノが歌手を支えて素晴らしい音色で悲しみや辛さを重々しく伝える
最後の後奏のピアノは激しく胸が締め付けらる圧巻の音色
(上演時間43分のコンパクトの作品で駆け足で終わる 1907年初演)
2(24.5.11YouTubeUP
実際に聴いたステージではピアノが良く聴こえたのに音が絞られていて残念😢
オペラ歌手が主役だからか⁉️
決闘への招待(耳を噛んでいる図)
休憩を挟んで
マスカーニ作曲の同じ歌劇作品
ピアノの前奏は上品でロマンチックに奏で、右方向の二階でトゥリッドゥの『シチリアーノ』を歌ったあとピアノがきれいな旋律の宵の物語を話しかけるようなメロディで表現される
復活祭の朝を迎えるピアノの演奏が素晴らしい
そのまま村人たちの『オレンジの花は香り、ひばりは歌う』が美しく爽やかに歌われる
ピアノで奏でる後奏は意外なメロディで終わる
福田祥子さんのドゥリッドゥの妻サンドの演奏は素晴らしい歌声で艶もありよく作品を突き詰めて表現されている
福田祥子さんの歌う有名なアリア『ママも知るとおり』の嘆きとやるせない思いの表現は圧巻
このあとサンドと人妻ローラの口げんかを夫トゥリッドゥが妻のサンドをののしる
やり場のないサンドはローラの夫アルフィオに2人の仲を告げ泥沼になっていく
ここでピアノ一本で有名な『間奏曲』が流れる
追川くんのピアノはすごいなと改めて思わせる演奏で、泥沼化した場を落ち着かせこれから起こる悲しい出来事も予感させる心が止まる瞬間のピアノ
復活祭でアルフィオにトゥリッドゥにワインを渡そうとするけど毒が入っているかも知れないからと断られたトゥリッドゥは決闘の合図、アルフィオの耳を噛む
こちらではアルフィオがトゥリッドゥをナイフで刺す場面がステージで演じられる
サンドが駆けつけたがトゥリッドゥの母とともに悲劇を目の当たりにする
ピアノの暗い激しい音は天野佳和さんのジンバルとともに表現される
(上演時間1時間10分 1890年初演)
本来なら脇役であったはずのトゥリッドゥの妻役サンド(福田祥子さん)が主役である
(イタリアの作家ジョヴァバンニ・ヴェルガが当時の大女優エレオノーラ・ドゥーゼを主演として上演することを計画した作品である)
カーテンコールのやり切ったという追川くんの表情は私は見たことがないくらいの音楽の主役だった✨
これから追川くんを日本橋オペラでも離さないと思われます🎶
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福田祥子さんの追川くんへのねぎらいの言葉
カヴァカヴァ…お疲れ様でした💐💐💐
初回の合わせ、追川さんの手から溢れるモンレオーネの美しく弛まない音楽が立体的に現れ、ワクワクした時間を思い出します✨マスカーニが嫉妬するのもなるほどな…😅
今回、ベリズモの音楽でご一緒させて頂き、追川さんのまた新たな世界を見せて頂きました。
毎回の稽古、お互い汗だくになり濃いね〜と言いながら真摯に音楽と向き合い、両カヴァレリア・ルスティカーナをご一緒出来たことを幸せに思っております✨♫✨
有難うございました!
また、ご一緒出来る時を楽しみに…✨☺✨
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きっと秋にも一緒の舞台がありそうな予感がします
帰りに水天宮に
追川くんは素晴らしいピアニストです
本来のやりたい仕事が日本橋オペラの福田祥子さんによって実現されたと思います
私は追川くんのピアノソロが一番好きですけれど
私にとってはイバラの道です