アケビの実甘き故郷の父恋し
先日は父の祥月命日でした。
獣医師だった父は往診から帰ったその場で倒れこんで救急車で搬送された先で心筋梗塞と診断。手術を経てその時は生還できたのですが、それとは別に進行性核状性麻痺という指定難病であることがわかり、10年余入退院を繰り返していました。
その間父は獣医師を引退。
車の運転もやめました。
次第に病状が進むことは予測できました。
祖父がそうだったように亡くなる寸前まで仕事を続けるのが目標だった父です。断腸の思いだったと思います。
もっとも長男が獣医師として跡を継いでくれていたこともあるでしょうけれども。それでも悔しかったと思います。
最終的に話すこともできなくなり、記憶も朧げになって、殆ど寝たきりになり3年間入院。
その間母は毎日のように数駅離れた病院に通い、殆ど一日中父のそばにいました。
そして私がSLEと乳癌を同時期に発病した前々年に家族みんな、母や私たち姉弟それぞれの家族に看取られて静かに眠るように息を引き取りました。
10月は父の誕生月、そして母との結婚記念の月です。
その終わりがけのことでした。
始めの写真アケビはある道の駅にあった物です。
娘もまだ食べたことがないというので、買いました。
父との思い出はたくさんありますが、アケビもその一つ。
父と共に実家の裏山で山菜採りに行った時アケビがなっていて、それをもいで私に食べさせてくれたことがありました。
それがただ一度だけ過去に食べたアケビでした。
種が多くて食べづらかったけれどもとても甘かったです。
あの味にまた会える。
道の駅のアケビを手にした時そう感じました。
実は甘いですが皮も食べられます。ゴーヤに近い苦みがありますが。
私はきんぴら風に炒めてみました。
あくぬきをして細く刻み、胡麻油で炒めて出汁醤油、みりん、輪切りの鷹の爪、炒りごまをふって出来上がり。
父を想いながらアケビを味わいました。
厳しかったけれど大好きだった父。
もっと長生きしてくれたら話したいこともたくさんあったなあ……。
おまけ
ベランダでくつろぐしっぽたち



