クリスのお参りに | あやか&白足袋天使猫ウバと仲間たち

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平成の終わりに天使になった白足袋の黒猫ウバと作家目指しているママにゃこと肖佳(あやか)が一緒にお届けするブログです。
「おいらが大好きだった家族のこれからの日常や本のことなどジャンルいろいろ書いて行きますので今後もよろしくにゃん」

先先代のしっぽ家族、ゴールデンレトリバーのクリスの10度目の命日が迫ってきました。

サンキューの日、3月9日がクリスが虹の橋へ旅立った日です。
少し早いですが今日は娘と一緒に、彼女が眠る宝塚の動物霊園に行ってまいりました。

お経をあげていただいて、卒塔婆をいただいたのでクリスが眠る共同墓地のそばにおさめました。





霊園からは宝塚市街から西宮市の方までよく見えます。
こんもりしているのは西宮市の甲山。
六甲山脈の端っこにあります。


クリスは主人の店の取引先の社長さん宅で産まれた子。
お母さんはアリス。お父さんはゴンザルベス。私たちはゴンちゃんと呼んでいました。どちらも社長さん宅のワンコでした。

9匹産まれて8番目の子。9匹目の子は残念ながら死産でした。
アリスはこの時だけの出産でした。
主人は子どもの頃から犬が欲しくて何度も両親におねだりしたそうですが、母が動物嫌いで飼えなかったと。
もう大人だし、娘も犬好きだからとおふくろを説得したとクリスを迎えることになりました。



来た頃は動物嫌いだった義母にも可愛いと言ってもらえたクリス。
しかし予想以上に大きくなって毛もよく落ちるし、家にあげないように言われて、店の事務所が彼女の居場所になりました。
店の従業員さんたちにも可愛がってもらったり、近所の子どもたちが撫でに来たり、
中学生の男の子が黙ってクリスのそばに座り込んで長い時間動かなかったり、
近くのマンションで急に犬を飼うお宅が増えたり、
近所のワンコたちと仲良くなって犬ともさんがたくさんできたり、
私たちより近所の知り合いが多くなっていって。
それなりに店番しながら楽しく暮らしていたクリスです。




けれども人が好きなクリス。
家でも一緒に過ごしたかったよね。
私たちも時間があれば事務所に行ってクリスと過ごしました。
義母が留守の日はこっそり部屋に入れて。
義母が帰ってきて自室に入ったのを見計っては重いのを抱いて足音がしないように事務所に連れて行って。
娘は何か悲しいことがあればクリスと夜を明かしたり。
クリスにたくさん慰めてもらっていました。

義父が寝たきりになった時、こっそり家に入れていたクリスが心配そうに義父の様子を見に来ていたこともあります。
義父の体を拭いている私にキューンとないて、部屋の入り口からは入ろうとせず。
入っちゃいけないとわかっていたのだと思います。

そんな賢い子でした。

もっと可愛がってあげたかった。
もっと一緒にいたかった。


今日はお経を聞きながらいろんなことを思い出していました。

クリス、うちの子になってくれてありがとう。
私たち幸せだったよ。
ほんとにありがとう。