いらっしゃいませだにゃ~。
すまなかったにゃ。
ちょっとお休みもらってたんだにゃ。お知らせしなくてすまないにゃ。
おいらが来てからおばあちゃんは、楽しそうだった。
おいらが何をしても嬉しそうに笑ってくれた。
おいらもおばあちゃんの側だとくつろげて、好きなように暮らしていたんだにゃ。
ふたりきりだったけど、とても穏やかでゆっくりと時間が過ぎる感じ。
そうだにゃ。
むかしむかし、トラジマだったおいらに戻ったみたい。
あの時も、おいらこの人にとても大事にされて幸せだったにゃ。
おいら、ずっとこの人に会いたかったんだった。
それを思い出していたのにゃ。
だけど、おばあちゃんは多分ずっと前のおいらを忘れてる。
そう思ったにゃ。
けど、ある時。
おばあちゃんは古いアルバムを出してきて、おいらに見せてくれたんだにゃ。
「クロにゃん、御覧な。これはトラといって、むか~しここにいた子なんや。あんた見てるとこの子と仕草がにてるし、思い出すんよ。今でも会いたくなるなあ」
おばあちゃん。おいらはここにゃ。
そう一生懸命訴えても、おばあちゃんに分からない。
おいら、それでもおばあちゃんに覚えてもらっていたの、すごく嬉しかった。
ここに生まれ変わってよかったにゃ。
そう思った。
いつまでも、ずっとずっとそうしておばあちゃんと過ごしていたかったんだけど、そんな時も終わろうとしていたにゃ。
その話はまたにゃ。
また来てにゃ~。
