技術士試験は論文試験です。

 

どんなに技術力があっても、伝えられなければ合格できません。

建設部門の方の多くは「理系」だと思いますが、文章力すなわち「文系」の力も必要です。

 

そこで、日頃からできることとして、私は下記を意識していました。

 

①報告書や資料の読み込み

まず、ひたすらいろいろ文章を読む。
人によって文章の書き方は様々ですが、やはり表現力を広げるためには、自分以外の

人が作った過年度の報告書だったり、他の人が作った報告書などを読む。

②自分で報告書や資料を作るときちょっと文章の書き方を意識してみる。

特に「主語と述語が対応しているか。」「主語が抜けてないか。

意外とこれやりがちでした!

文章が長くなり、主語と述語が対応しない。
主語が抜けて何について話してるか分からない。
 

仮に前の文章も含めてちゃんと読めば分かるとしても、採点者は1日に多くの論文を

読むため、丁寧には読んでくれないでしょう。

パッと読んで意味が分からなかったり、主語抜けがあるとその時点で終わる可能性もあります。 

おすすめは、自分で作成した報告書や資料を次の日にもう一度読む。
昨日の自分のひどさに気がづきますよー

ただ、この業界に居れば日々何かしらの文章は目にする機会も多いと思います。

 

机に座って勉強したり、参考書を読んだりするだけが勉強ではありません。 

技術士試験はインプット(知識を入れる)も大事ですが、アウトプット(書いて表現する)も大事です!

私のこれまでの8回分の成績をここで載せておきます。

2015年(平成27年)だけデータが無いのですが、記憶の中ではこの時初めて足切りにあったように記憶しています。



2013年 不合格
必須科目:16/30点 B
選択Ⅱ:A 選択Ⅲ:B 選択科目:B


2014年 不合格
必須科目:22/30点 A
選択Ⅱ:B 選択Ⅲ:A 選択科目:B


2015年 不合格
データなし(おそらく足切り)


2016年 不合格
必須科目:26/30点 A
選択Ⅱ:A 選択Ⅲ:B 選択科目:B


2017年 不合格
必須科目:18/30点 A
選択Ⅱ:B 選択Ⅲ:B 選択科目:B


2018年 不合格
必須科目:24/30点 A
選択Ⅱ:B 選択Ⅲ:A 選択科目:B


2019年 合格
必須科目:A
選択Ⅱ:A 選択Ⅲ:A 選択科目:A



2020年 合格(都市及び地方計画)
必須科目:A
選択Ⅱ:B 選択Ⅲ:A 選択科目:A




これ、まぁいろいろ各年問題はあったのですが、合格できた明らかな要因があります。



それは、択一がなくなったこと


ちょっと言い訳っぽくなりますが、

①とにかく択一は幅が広い!

→建設部門全員が受けるため本当に幅広く勉強する必要があった。

②勉強をやってる感を実感しやすい

→答えもあるので、やって、答え合わせし、その成果がよく見える。

→一方論文は答えも無いし、何をどう勉強するか難しい。

③足切り材料

→ここを突破しないと論文すら読んでもらえない。。。



結果、勉強時間の半分以上を択一対策に取られていた!



ここを今回は論文対策に集中できた。

これは本当に大きかった。ひたすら論文対策。


勉強内容については、また後日詳しく。

私は平成25年から技術士「建設部門(道路)」を受け始め、やっと7回目のチャレンジであった

令和元年の試験で合格しました。

 

そして、令和2年度には「建設部門(都市及び地方計画)」にチャレンジし、先日見事合格することができました!

 

この2年の経歴だけだと、ただの順風満帆な感じですが、その前に6回落ちています。

その間に歳の近い先輩はもちろん、同期、後輩にも先を越されました。

 

6回連続不合格から2年連続合格するには自分の中でも明確な理由がありました!

 

その一番大きなところは勉強方法を大きく変えたことです。

もちろん、試験制度の変更も自分にとっては追い風でした。

 

さらに、令和2年度にも都市計画を取得できたことで自分の勉強方法が間違っていないのかもという

自信も持てています。

 

この自分なりの勉強方法や今年の傾向予測などあと2ヶ月程度ですが記して行くつもりです。

 

今年もチャレンジされる方々の助けになって、「合格」の喜びを多くの人に味わってもらえたら

いいなと思っています。

 

よろしくお願いします。