夏至を過ぎて
私が住んでいる大分の農村では
今日の日の出時間は午前５時２５分くらいです。
毎朝、
日の出の時間に目覚めし時計を合わせて
寝起き顔を洗ってお香を焚き、
軽く身体を動かして
気に入った精油を一滴、
身体のいくつかのポイントと百会に塗ってから
五行という立禅を
１５分程行うことを日課としています。
立禅を始めたのは
東京から移住して数ヶ月の頃、
夢見に立った存在に
「放射能の解毒をするのには立禅をせよ」
と
寝起き眼に言われたことがきっかけでした。
「立禅」のやり方も分からぬままに
なんとなく
両膝を緩めて両腕を木を抱き抱えるような形をとって
やり始めたのですが、
３年前セドナでマックス・クリスチャンセンにクンルンを学んでから
それまでのやり方を五行にしたり、
樹木功にしたりするようになりました。
立禅をするようになってからは
エネルギーが上に上がりやすいような体感があって
ほぼ座っての禅、瞑想はしなくなりました。
これは私の勝手な洞察だけれど
昔はもっと人は野生的に生きていて
エネルギーがそもそも下部のチャクラに
存在しやすかったのではないかなと。
「生きること、食べていくことそのものに必死」だった時代、
「野生的」「野蛮的」「動物的」「本能的」なものを
ある意味「霊的に低い」と捉えられる部分もあったかもしれません。
やがて、
人類は「霊的に高尚である」ことを「神」に近づくこととして
「精神」を重んじる流れが
それまでの下チャクラのエネルギーを抑え、
上にバランスさせようとしたのではないかなと
アジナチャクラ始めとする上の丹田を開こうとしたのでは無いかなと感じます。
人類は「賢く」なり、
「情報」も「知識」も溢れるようになり、
世界はとても秩序的になってきたかのように見え
ある意味それは
文明としての進化にも見えるようになりました。
十分にエネルギーは「上」へ「上」へ上がっていき、
私たちの足元も
裸足だったものが
走ることもままならないような
何センチも上がるパンプスを履くような文化となっていきました。
（野生時代では考えられないことですね )
で、
取り残されたのが「野生」であり「本能」なわけですね。
「身体」を使うことなくまるで「体験」したかのように溢れる情報の世界で
意識していないとどこまでも「リアルな体感」というものは
薄くなっていくのがこの時代の特徴かもしれません。
立禅のみならず
武道や舞の世界では
「型」を重んじていて、
「型」を身体で作ることで起こってくる体感のプロセスがありますが、
それを興味深く感じています。
どこかが痛くなってくる
どこかがだるくなってくる
どこかに居心地の悪さが込み上がってくる
時に「怒り」や「悲しみ」にも似たようなものも
同時に上がってくるというような。
その体感は
型を壊して「いつもどおりの姿勢」
（過去から積み上げたクセ、形）に戻りたがります。
が、
それを只呼吸を深くして、
肩の力を更に抜いて観察していくと、
ふと、
その「型」の中に意識が馴染んでくるような体感が起こってきます。
身体で起こるプロセスは
意識で起こるプロセスとシンクロしていて
日常を良く観察していると
同じように「過去の思考クセ」や「無意識」に気付きが深く起こり、
新しい形に整ってくることと
シンクロナイズしていることに、
気付くことが増えていきます。
そうして更に「型」を取りやすくなるごとに
「本来の状態に戻った時に起こってくること」が起こりやすくなり、
また、
それを意識上でもキャッチしやすくなるような気がします。
今朝この気付きに加えて
体感したことは
「感情の取り扱い方」で行う
「感情を感じている体感」「痛み」の中に入り、
その体感の奥にある本当のニーズ、
取り残されてきた過去の自分を統合していくプロセスに
例えば「立禅」や
「クンルン」「武道」のプラクティスをしていく中で
起こってくることは非常に似ているということです。
道元禅師が残した言葉で「只管打坐（しかんたざ）」という言葉がありますが、
この言葉を
以前Ayasofyaにも来てくださった禅師の星覚さんが
「只、管になって座る」と捉えると面白い
と仰ってました。
この言葉に
なるほど!!!と感動したのです。
「管」になる
ただそれだけになること。
上からも
下からも
自分という存在を通して
通り抜けるべきものがスムーズに通り抜けていくようになるという感覚と
型が整って
上丹田、中丹田、下丹田が縦にまっすぐ揃っている時に
とても近いと感じたからです。
感情も
思考も
情報も
人も
行いも
お金も
ただ
自分を通り抜けていくべきものが通り抜けることを邪魔しない。
「わたし」＝「管」だと。
人体は食べ物が少なくても生き残る対処が出来ると言われます。
人類が生き延びてきた長い歴史の中で
何度も何度もそんな危機的な状況を乗り越えてきたからでしょう。
ですが、
人体は食べ過ぎた時の対処が未だ出来ないと言われます。
何百万年という人類の歴史の中で、
この時代ほどの飽食の時代は無いと言われ、
私たちが１日に食する食事の量は
数千年〜１００年前までと比べると
劇的ですよね。
情報（言葉）がこれほど溢れている時代も
無かったでしょう。
同じように、
今の時代ほどに「動かない」時代もなかったのでは無いでしょうか。
車だって電車だって無かったのですから。
「身体を動かさなくてもすべてが手に入る」
っというよりも真実は、
情報も物も溢れる社会の中で
「身体を動かさなくても
すべてが手に入るように錯覚している」
のかもしれません。
本当のニーズは満たされているのだろうか？
年間自殺者が２万人と言われる社会の中で
そんな問いを
感じずにはいられません。
１００年前は洗濯も畑作業も掃除も
「身体」（労力）が無ければ出来なかったのが
「食べ物はたくさん有り余るほどにある
労力はそんなに必要では無い」
１００年前は「健康の為に運動しましょう」なんて言葉も無かったわけで。
動くことが当たり前で無くなった時代こそ
「めんどくさい」
というワードが溢れるようになるって
興味深いですね。
だからこそ
今の時代はいかに「身体」を使うか
いかに「五感を使うか」が
健康のみならず
「知恵」「感情」「身体（本能）」と「精神（魂）」の統合に
とても重要に感じます。
思い煩うことがある
感情の痛みがある
物事がまくいかない
何をしたいかわからない
などなど
「身体から取り組む」ことが
最も早道かもしれません。
（かもしれないではなく、本当にそうだと実感していますが笑）
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