色彩は光と闇が出会う境界線において初めて生じる
～ ゲーテ(色彩論） ～」
東京時代、
私はシュタイナーの水彩画にじみ絵を学んでいました。
その時間は、
絵を学びながら
様々な生きるための気付きを投げかけてくれるものとなりました。
生命を感じさせる赤の体験
平和を感じさせる青の体験
光を感じさせる黄色の体験
色と戯れることで
たくさんの自身の中にある色に出会いました。
大分でも良い先生がいれば学びたいと思っています。
「色彩が生まれる為には光と闇が触れ合わなくてはならない
もしも世界に光しか存在しなかったら、色彩は成立しない」
私は、色は光の元でこそ見えるものなのだと思っていました。
しかし、色は光が強いところでは限りなく白く、
光が弱まるにつれて、黄色、オレンジ、赤、
そしてまた、闇に光を与えて行くと、青、水色、黄緑、
と変化していきます。
これは太陽の動きを見てもたしかに明らかです。
光と闇。
この美しい対話。
白だけでなく
黒だけでなく
光のように
熱を帯びるように
流れる水のように
自然溢れる緑のように、、、
色は光と闇の加減で美しさを増していきます。
わたしの色はひとつではなく
様々な色合いが混じり合い、深みを帯びていく。
光を感じて
闇を慈しみで抱きしめていく。
水彩画を学んでいたとき、
画用紙を前に
筆を動かすのをためらっていた人に先生がおっしゃった言葉が胸に残っています。
「考えていてはいけません。
手を動かすのです。
手を動かせば、何をしたかったかが分かります」
そんな先生の何気ない一言を背中に聴いて
自身の用紙に向かいながら深い気付きが意識にしみ込み、
じんわり涙ぐんだ日々もなつかしいです。
絵を書く。
踊りを踊る。
素晴らしい師は、
その言葉のひとつひとつに哲学的美しさを感じさせました。
どのような世界からも出会う、
生きると言う道。
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