怪しい少年少女博物館1階の明治~80年代のファッションと雑貨のコーナーに展示している森永乳業の牛乳瓶
近くには明治乳業の牛乳瓶も展示しています。創業当初の、旭日旗を縦長にあしらって真ん中に「乳」の字を組み込んだマークが入っています
二本の瓶を展示している辺りの様子
現在は牛乳プリンのキャラクターとして親しまれています。シンプルで心を和ませるキャラです
ちょっと意外な? キャラの名前
森永の牛乳についていた、やさしくて可愛い太陽のようなキャラクターのマーク。現在では牛乳プリンのキャラクターとして認知されているかと思われますが、名前をご存知でない方も結構いらっしゃるようです。ニコちゃんとか、イガイガ君等とあだ名を付けて呼んでいる方もいらっしゃるようですが、正しくは「ホモちゃん」と言います
「え?どうしてそうなったの?」なんてカミングアウトされた時みたいな、リアクションをされている方もいらしゃっるかもしれませんが、牛乳プリンからではなく、給食の牛乳等でこのマークに馴染んだ方は「あ~森永ホモ牛乳だからだね」とお分かりになる事でしょう
ホモちゃんが生まれたのは昭和27年( 1952年)、ビタミン入りビン牛乳の森永ホモ牛乳のキャラとして誕生しました。名前の由来は均一化や同質化を意味するホモジナイズドからです。しぼりたての牛乳は乳脂肪分が浮いてくるのですが、脂肪分と水分とが分離しないように大きな脂肪の粒を小さくし、同じ大きさに整える技術がホモジナイズドなのです。ちなみにホモジナイズドしない牛乳は、ノンホモ牛乳と呼ばれます。決してノンケ牛乳とは言わないのでご注意を!
何故太陽がモチーフなのか?
ホモちゃんが、太陽をイメージして作られた理由は、太陽と牛乳は仲良しと考えたからだそうです。牛乳に含まれるカルシウムの吸収を助けるビタミンDは、日光浴をする事で体内でも作られます。牛乳を飲んで太陽の光を浴びると丈夫な骨が作られると言う訳で、ビタミンD入り牛乳のキャラクターとして、明るくさわやかな太陽をイメージしてデザインされたそうです
初めは身体もありました
ホモちゃんは最初は顔だけでなく、身体もあり、胴体部分は牛乳瓶となっていました。「ホモちゃんなかよしびん」「チュウチュウ うまい モリモリ げんき」「濃くて おいしい ぼくらの牛乳 ビタミン入り 森永ホモ牛乳」等のキャッチコピーで販売をされました。ホモジナイズド処理され、一日分の日光浴に相当するビタミンDを含んだ美味しい牛乳と言うのが、森永ホモ牛乳の売りでした
昭和28年(1953年)には「リンゴの唄」で知られるサトーハチローが作詞をした「ボクはホモちゃん」の歌がラジオのCMで流されました。「こんこんこんにちわ ごきげんさん ぼくはホモちゃん みんなの子~」と言うような歌詞だったようです
牛乳プリンで大復活!
ホモちゃんは平成7年(1995年)の秋に牛乳プリンのふたで復活を遂げます。牛乳プリンはお母さんが子供の頃、寒い日等に作ってくれたホットミルクをお手本として作られたそうです。やさしくて懐かしい味わいと言う事で、ちょっとレトロなイメージのホモちゃんがピッタリのキャラだった訳ですね
牛乳プリンのホモちゃんにはフレーバー別の顔の他にも、色々な表情の物があるので注意して見ると結構楽しいです
私がホモちゃんと勘違いしていたリュック
下の写真は私がホモちゃんが園服を着ている物だと思い込んでいたぬいぐるみリュックです。写真を撮るにあたって、タグを調べようとしましたが、何も付いていませんでした。ホモちゃんや森永のキャラで、ネットや本を調べましたが見当たりません
おかしいな~でも、眉毛もないし・・・女の子のようだし・・・何だか笑い過ぎじゃね? でもどこかで見た事があるような~
そうです! 家電量販店コジマのキャラの男の子(コジ坊)ではない、女の子の方のキャラ「マコちゃん」のリュックだったのです
怪しい少年少女博物館1階奥の懐かしの玩具のコーナーに展示しているコジマのマコちゃんのぬいぐるみリュック
裏側から見た所 背負えるようにベルトが付いていますが、小さい子用? 大きさは約32cm
チャックを開けた所
マコちゃんのリュックを展示している辺りの様子 色が鮮やかなのでひと際目立っています
指をさして「キャハハハハ~ ホモちゃんと間違えてやんの !」等と笑っているような気もします。カンパニーキャラに詳しい方にも呆れられそうです。でも今回ブログで取り上げるにあたって正体が確認出来、私的にはひとまず良かったです