蝙蝠 ☆コウモリ☆ という生き方 | なかいま ~ただこの瞬間を

なかいま ~ただこの瞬間を

なかいま

過去から未来へと、連綿と続く時間の中で、その「中」である「今」を生きる。という言葉です。

なかいまを生きるとは、今この瞬間の自分自身を、全力で経験するということ。

ハムスターのちょびのすけに、常に全力で振り回されています(笑)

とあるところに、コウモリが居ました。
彼は、今、コミュニティのなかの



動物

が、勢力争いをしているのを知っていました。

ある日、鳥に所属する一人の鳥男がコウモリに話しかけました。

「君には、立派で格好いい翼がある。オレたち鳥の仲間だよな。」

コウモリは答えます。

「オレには確かに飛べる羽があるけど、オレは哺乳類だ。純粋な鳥とは言えないだろう。」

鳥の男は、それを聞いて、そうかそうかと笑いながら立ち去りました。


そんなやり取りから数日後、今度は動物に所属する一人の動物男が、コウモリに話しかけました。


「君も哺乳類なのだから、当然俺たちの仲間だろう?」


それを聞いて、コウモリは答えました。


「オレは哺乳類だが羽がある。空を飛べるから鳥に見られることもあるだろう。」


動物の男はそれを聞いて、まあそうだなと、笑いながら立ち去りました。



コウモリは、どちらの仲間にも属そうとはせず、どちらに属するものとも同じ距離を保ちながら、等しく接していました。

コウモリにとっては、グループになること自体に意味がなく、みな同じ存在だったからです。



鳥たちは、動物にも属そうとしなかったコウモリをみて思いました。

「ああ、アイツは゛コウモリ゛なんだな。」

と。
動物たちも、鳥に属そうとしなかったコウモリをみて思いました。


「ああ、彼は゛コウモリ゛なのだ。」

と。



鳥も動物も、お互いはいがみ合って反目していましたが、コウモリに対しては、敵でも味方でもありませんでした。

コウモリには、ただ、そのまま接していたのでした。




おしまい





イソップ寓話
卑怯なコウモリのお話を知ってますか?

派閥をつくっていがみ合っている鳥と動物。
どちらにも好かれようと取り入って、結局どちらからも爪弾きにされたコウモリのお話です。



しかし、私の物語のなかのコウモリは違います。
彼は他の誰かに取り入ること、何かに所属することに価値を見いだしていません。

自分は自分、と相手に伝え、結果周りからそれが認められ、動物からも鳥からも、少し離れたところから微笑みを向けられます。


彼には味方は居ませんが、味方が必要になるような敵も居ません。




さて。

私の物語の中の彼は
いかがでしたでしょうか。