私たちのいるところからほんの5マイル南で「時速75マイル（120キロ）の強風が観測された」という情報が流れた瞬間、「ヤバい！」とまたもやRV放棄。
これで4度目の避難です。
今度は昼間だったから、起きていただけ良かったけど…
ジェッタに乗り込んで州立公園を飛び出し、最初に見つけた建物＝映画館に逃げこむことに。
もう映画館が目の前！って時に、近くに落雷があって何かが爆発し、火柱が2度、3度と上がるのが見えました。
あせった～。
館内に駆け込んだら停電で、上映中の映画が途切れてしまったために出てきたお客さんがロビーに集まっていました。
非常灯だけに照らされた薄暗い館内で、1時間ほど床に座り込んで嵐が過ぎるのを待ちました。
もうホント勘弁！
嵐の繰り返しで、すっかり東に進路をすすめる意欲が萎えてしまった私たち。
この先、どうする？
どこに行く？
西に引き返す？（どうせ9月頭にオレゴンに行かなくてはならないし。）
先のことが決まらないまま、とりあえず少し進んでアンティオークという町に来ました。
アンティオークには旦那さんの伯父さん家族がいるのです。
イリノイ州に来てから、町も人も、他人に対するよそよそしさが感じられる“都市型”に変わった印象を受けていましたが、アンティオークに来たらまた田舎の温かみが溢れていてホッ。
ここは無数の湖が点在する、水と緑の豊かな美しい町です。（正式には“村”だそう）
おじさん家族にそれはそれは温かく迎えてもらい、まる5日間、至れり尽せりでお世話になりまくりでした。
毎日のように外のBBQグリルで何かしら作ってくれるおじさん。
この日はバーガー！
五大湖のひとつ、ミシガン湖にも連れて行ってもらいました。
アンティオークからは30分ほどのドライブです。
さらさらの砂浜に波が打ちつけ、空にはかもめが飛び交い、海水浴（いや、淡水浴というべき？）を楽しむ人々がいて、沖にはヨットが浮かび...と、海と何ら変わらない景色。
カリフォルニアのビーチにいる気分になって、一瞬ホームシック？
アンティオークでの数日間にも雷雨があったりしたけれど、家の中にいるとへっちゃらです。
怖くないどころか、雨が降っていることにも気付かなかったり。
家ってのはこんなにも安全なんだ～
…と感心しきり。
ロックフォードでの恐怖の避難体験をおじさん、おばさん、いとこたちに笑い飛ばされた私たちは、やっぱり予定通り東に進むことにしました。
天候には注意を払いながら、まだ見ぬ土地を目指します。
☆おまけ☆
虫嫌いの旦那さんが、散歩途中に「こんなとんでもないヤツがいたんだ！」と、興奮気味に描いて見せてくれました。
蝶に透明なトンボの羽がついたような繊細な体に、長～く恐ろしいサソリのような針がお尻からニョキニョキ。
ホントかいな。（って言ったら怒られた。この絵には誇張も偽りもないそうです。）
