今日は映像翻訳とは全く関係ないお話で。
釣りは週末の楽しみのひとつですが、ちょっと変わった体験をしました。
カリフォルニアの海には、グルニオン(Grunion)というワカサギのような小魚がいます。カリフォルニア州南部からバハ・カリフォルニアにかけての沿岸沿いだけに生息し、夏場の満月と新月の後の数日間、満潮時に砂浜に上がってきて産卵するという、面白い魚です。
満潮時を過ぎると、メスはお尻から穴を掘って産卵します。
地面から頭だけグニグニと出している姿は、ちょっと虫っぽくてキモイ!
(動画は私が撮ったものではありません)
この産卵の様子は"Grunion Run"と呼ばれています。
文字通り、砂浜をまるで走るように移動するグルニオン。
そしてそれを追って走り回る人間。
それはそれは異様な光景です。
22日が新月だったので、その4日後の昨日、公開されているGrunion Runのスケジュール通りに近くのビーチに行ってきました。
この日のGrunion Runは11:40pm~1:40am。
ワイン片手に映画を観ていたらウトウトしてしまい、慌てて11時半に友人宅へ。
短パンにビーサン、そしてバケツを手にワクワクしながら友人宅をピンポンするその出で立ちは、まるで夜中にクワガタとりに行く夏休みの小学生のよう。
Hermosa Beachで別の友人達と合流し、早速グルニオン捕獲に専念です!
星は出ているけど真っ暗で、懐中電灯で照らしながらグルニオンを探すんですが、コイツら速くってね~。
ダッシュで追いかけて掴もうとするんだけど、ヌルヌルだし飛び跳ねるしで、なかなか思うように捕まえられない。すると次の波がザッブーンときて自分も水浸しに。
その繰り返しです。
やれやれ。
厳しい規制があって、素手でしか捕まえちゃいけないの。
それにしても自分の無様な姿にも、暗闇を真剣に走る友人の姿にも、笑った!
そして真夜中のビーチを1時間かけずり回って、何とか私も8匹ゲット!
お~かわいいグルニオンちゃん
初めてのGrunion Run、こんな楽しい夜遊びがあったなんて。
午前2時頃に帰宅し、びしょ濡れの服を着替えてグルニオンの処理をする。
ウロコとって腹ワタとって、ダンナ様でも食べられるように頭も落として。
そして今日、早速から揚げにしました。
しっかり揚げたので骨までバリバリ食べられます。カラッと揚げたのを、白ワインビネガーとオリーブオイルにちょっと浸けておいてマリネにしたら美味しかった!
次回のGrunion Runは8月5~8日。
もちろんまた行きます!
もう様子が分かったので、今度は水着とか濡れても平気な格好でね。
来週の月曜から、映像翻訳の実践コースが始まります。
のんびりできる最後の週末、エンジョイするぞ!