21歳の女の子が
またホームを飛び出した
帰りたくないと泣く
その子をサテライト住居へ移す予定で申請中
まだハウスクリーニングも入れてないその部屋へ
職員二人で
布団やベッドを運び
ようやく帰宅
そのままホームに送って行っても
飛び出すだろうから
彼女にはまあまあ手を焼いてきた
入居当初は私にべったりと離れることがなかった
職員と入居者との間にきちんと線を引いておかなきゃいけないと
何度も周囲に言われたけれど
彼女にとって
母親に甘えたい時期に甘えられなかったのだから
スキンシップで少しでも安心感を得られるのなら
それも必要なことなんじゃないかな・・と
やがて彼女は私にベタベタすることがなくなっていき
自分の意見をいっちょ前に主張するようになった
少しずつ彼女も大人になり
今は一般就労してる
今振り返っても
私は自分がしてきたことが
間違ってはいなかったと胸を張って言える
愛着障害・・
依存症・・
必要な年代に必要な愛情を受けられなかった子供は
大人になって生きづらさに苦しむ
あの子たちの親にはなれない
求めてくるものにすべて答えることもできない
それでもできる限り
気持ちに寄り添いたい
そっちは間違ってるよ
こっちの道だよ
と軌道修正しながら
いつか飛び立っていくかもしれないあの子たちが
生きづらさに負けないように
温かい目で支えていくことが
この仕事なんだと思った今日この頃でした