これは本当あった話である。
ドケチな私が趣味のジ○ティーを物色していると、気になるものがあった。
「エプロンお譲りします」
そこにはキャラクター物のエプロンがたくさん載せてった。
投稿がいくつかに分かれてそれぞれキャラクター毎に載せてあった。
アンパンマン、ディズニー、サンリオ系…
そこには私の好きなクロミちゃんもあった。
しかも近所でタダで頂ける。
近所
タダ
クロミちゃん
タダ
なんとありがたい話ではないか。
ジ○ティーではなくインスタに連絡を欲しいと書いてあったので(今思えばこれって規約違反?)インスタからメッセージを送った。
「はじめまして。ジ○ティーでクロミちゃんのエプロンを見つけて、まだありましたらお譲りいただきたいのですが、いかがでしょうか?
お手好きの際にご返信頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。」
少しすると返信が来た。
「ご連絡ありがとうございます。クロミちゃんエプロンあります」
「●日午前10時30分過ぎでも大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!」
「分かりました。もし可能でしたらLINEでエプロン載せても良いですか?」
今思えば、なら最初からLINEにしてくれと思って対応に違和感があったのだが、まぁ慣れてないのかな?ぐらいにしか思わなかった。
「自宅でも大丈夫ですか?」
ということなので、住所を聞くとマンションのストリートビューが出てきた。
マンションのご自宅に入っていいのかな?
多分外でということだよね…
と思って
「ご住所ありがとうございます。
マンションの前に着いたらご連絡したいと思います。
よろしくお願いいたします🙏」
と返信したら
「マンションの隣の一軒です」
と返ってきた。
「失礼いたしました。
●木様のご自宅までお伺いいたします。
私「 」と申します。
当日はどうぞよろしくお願いいたします🙏」
と返信。
クロミちゃんがエプロンを2枚まだあるということなので、当日いただくお約束をした。
なんでも元保育士とかでエプロンがたくさんあるらしい。
〜当日〜
約束の時間1時間前くらいに突然メッセージが来た。
「今日午前10時45分過ぎでも大丈夫ですか?
ご連絡よろしくお願いします。」
まぁ多少の時間調整はよくあることだと思うので承諾した。
事前に聞きた住所に行くとマンションはあったが、なんとその付近の家の名字が全て「●木」だった。
しかも全部の家が広い。でかい。立派。
え?地主か??
こんなに●木宅があると思わず困惑する私。
LINEを取り出して連絡してみる。
「おはようございます。
青木様のご自宅は黄緑色のお家でしたでしょうか?」
とりあえず目の前の家の情報を聞いてみるが、返事はない。
すると周りに私と同じエプロン求めてさまよっている方を発見。
確か当日7名くらい来るって言ってたな…
そんなことを考えてたら50代くらいの女性に声をかけられた。
「あの〜もしかしてエプロンの方ですか?」
「あ、そうなんですよ。私もお家探しててw」
「なんかこの辺●木さんちっていっぱいありますよねw」
おばさまと住所を確かめながら家を探した。
するとあった。
一番でっかい家だった。
SECOMついてるレベルだった。
何人か並んでたので私も並んでると、一台車が入ってきた。
●木さんの家族かな?
と思って見ると、私とそんなに歳が変わらないくらいの、ぽっちゃ…ガタイのいい眼鏡でくせ毛の男性が現れた。
「今日は母に突然仕事が入ってしまったので、息子の自分が対応します。」
とのことだった。
そうなんだ。
どうしよう。家の前でエプロン持ってきてもらうの待てばいいのかな?
できればお家の中には入りたくないな…(なんかめんどくさい)
この時の息子の雰囲気や口調からも嫌な予感だしていたのだ。
〜続く〜