読んだ本の数:20
読んだページ数:5561
ナイス数:266
8月はファンタジー小説、ミステリー、官能小説、怪談本まで幅広いジャンルの本を読んだ月となりました(^^)
神恐(かみおそ)ろしや 宮司が語る、神社をめぐる不思議な話の感想現役の宮司さんが実際に体験したことや、聞いたことを纏めた怪異集。
お祓いや神社での出来事は、宮司さんでなければ知りえないことなので、興味深いものがあった。
力のある神社や禁足地、聖域などでは祀られている神に誠意と信仰心を忘れず、敬う気持ちを持つことの重大さ。言い伝えには大切な意味があること、興味本位近付くことの恐ろしさを教えられた気がする。
通りゃんせ、逆さ屏風などのお話は切なさと怖さが混在するが、神の元に還った子供たちの幸せを願いたい。
読了日:08月31日 著者:三浦 利規
シリーズ3冊目。
今回も多喜次は、アレルギーを持つ少女のケーキを食べる夢、病気の父親に自分で作った和菓子を食べさせようとする少女の手伝い、老舗料亭の跡取り息子と婚約者の結婚か夢を追うかの選択など、自らトラブルに首を突っ込んでいくが、人を巻き込むパワーでもって解決し、さらに成長した姿を見せた。
祐雨子を挟んだ柴倉との三角関係は、祐雨子の友人亜麻理が柴倉に興味を持ったかと思えば、誠実な多喜次に本気になりつつあり、今後波乱の予感。
亜麻理の態度に心がザワつく祐雨子は、多喜次と柴倉どちらを選ぶのか次巻に期待。
読了日:08月30日 著者:梨沙,ねぎし きょうこ
怪談作家の鹿角南は、従姉妹が嫁いだ菊池家の土蔵で見つかった、古い古文書「目嚢」の解読と、菊池家の歴史を好奇心から調べ始める。
すると誰かが邪魔をするように。
指が切れ、部屋の中に虫が湧き、聞こえるはずのない雨音が聞こえ、女の幽霊が現れるなどの怪奇現象に巻き込まれていく。
触れてはいけないものに触れてしまった恐怖、主人公が怪談作家というリアル感が半端なく怖いのに。
目嚢との関わりを中々断てずにいた南のように、読み始めたら止められなくなるので、夜1人で読まない方がいい。
呪いもだけど、触らぬ神に祟りなし。
読了日:08月29日 著者:加門 七海
失恋し、仕事も退職、家族とも不仲な祥子の元に突然、アパートの相続話が舞い込んできた。
戸惑いつつも相続したのは廃墟のごときアパート。住人は売れない画家の蒼太郎にフリーターの王子、赤い座敷わらしの小鳩、失恋したOL幽霊の佳音と家賃収入もままならない状況。
そんな状況を打破するため、祥子は亡くなった個人の調香室を引きつぎ、香りの色が見える視香の力を使って、客の願いの香水を作る新米調香師となるお話。
祥子が視香を持つようになった謎も解け、宗太郎への淡い思いやアパートの今後が気になるので続きが読みたい。
読了日:08月29日 著者:梨沙
俳優、ミュージシャン、文筆家としても活躍する星野源さんのエッセイ。
個人的にエッセイを読むのは苦手だが、この本は仕事のこと、下ネタやAVなどのエロのこと、くも膜下出血での2度の手術と闘病生活を、気取らず飾り気のない言葉で綴られていて、すごく読みやすく面白かった。
ファンではなかったが、これを読んでファンになりそうになった(笑)
読了日:08月27日 著者:星野 源
ジウサーガシリーズ。
ジロウ、掃除屋のシンちゃん、市村、杏奈、陣内が「起こり」となり警察では裁ききれない悪人を、歌舞伎町セブンが始末を付ける短編集。
前作でセブンの1人であった上岡が亡くなり、新たなメンバーとしてシンちゃんがなし崩し的に加入し、新たな歌舞伎町セブンの始まりを思わせるような内容ではあったのだが。
短編だったせいか、何時ものようなヒリヒリとした感覚が少なく、面白いんだけど物足りない感が強かった。
陣内と土屋昭子、東刑事との因縁もまだまだ続くようなので、次巻は長編で読みたい。
読了日:08月27日 著者:誉田 哲也
文学官能シリーズ第3弾。
「桜の里」「坊ちゃん」「晩菊」「友情」「山月記」題材とし、男を喰い殺し生きる鬼のような女。童貞塾講師と温泉街のストリパーの交流。年上の女と年下の男の老いらくの性。1人の男を巡る友情と言う名の
女のバトル。自分の実力を侮った男の転落人生。
何時ものように花房先生らしい生と性を描きつつも、人の心の闇の深淵を覗くような重さがあった分、エロスは少なめの印象。
今回は、「ボッちゃん」の勃起のボッちゃんの命名の愉快さ、ラストの爽快さと優しさが秀逸だった。
こんなアレンジの仕方をするとは(笑)
読了日:08月25日 著者:花房 観音
連続無差別殺人で家族を殺された、香那と小雪は事件の6年後に偶然再会。
犯人の竹内譲がなぜ事件を起こし、公判開始直後に自殺したのか疑問に思っていた二人は、事件を調べなおすことにする。
そんな矢先、犯人の大叔父が殺されるという事件が起こり、刑事の今道、香那と小雪それぞれか調べる2つの事件から見えてきたのは、代々続く竹内家の憎しみにも近い女性蔑視、差別、女尊男卑の精神。
小雪と香那の家庭環境や、「からゆきさん」を絡めた話の流れは終始重苦しく精神的力を削られる感じ。
それでも読み進めたくなるのは櫛木節のなせる技。
読了日:08月23日 著者:櫛木 理宇
前作の理美誘拐の真相を巡る尋問が始まり、すれ違った思いから祥飛と考仁が対立、宰相位を退く決意をし別邸に篭ってしまう。
そんな考仁を説得するため別邸に向かった理美は、午睡餅で朱西や青修に対する考仁のわだかまりを解きほぐすことに成功。
さらに、理美だけにまかせるのでなく自ら赴いた祥飛により、宰相位に戻ることを決意するも、都では朱西による陰謀が勃発。
成長を見せる祥飛、何をしたいのか未だに見えない朱西。
最後、たまちゃんが発したであろう「決した」は一体何を意味するのか、クライマックスへ突入する次巻に期待したい。
読了日:08月20日 著者:三川 みり
父親の冤罪事件と事故死が元で、いじめを受ける優馬はゲーム〈キャッスル〉の世界に逃げ込むようになっていた。
そんな優馬の味方は、転校生で友人の暁斗。
彼に父親の事件の真犯人を探す提案を受けることから物語は始まる。
真犯人を探し初めた途端に現れた、休職中の刑事、いじめから助けてくれたクラスメートの涼音、データーを渡さないと友人を殺すと迫ってくるなぞの男。
現実と妄想、誰が味方で誰が悪なのか入り交じる展開と、いじめをテーマとした今作は、今までの神永作品とは一線を画する物語だった。
中高生に読んで欲しい本。
読了日:08月18日 著者:神永 学
山本ゆりさんのsyunkonシリーズはほぼ読んでいるし、色々なレシピを作ってみたがどれも美味しいので(定番メニューとなったものも多数)、今回のレシピも作って見たいと思うものが多かった。
しかも、献立の組み合わせまで乗っているので、料理をする身としてはホント助かります。
この本はレシピ本としてだけでなく、ゆりさんの関西弁でのノリツッコミが入る、エッセイ感覚として読んでも面白い。
読了日:08月16日 著者:山本 ゆり
シリーズ外伝。
真赭の薄と雪哉縁談、浜木綿の子供の頃、落女となった松韻、雪哉の母冬木と育ての母梓の二人、勁草院に入る直前の若宮と雪哉、大猿との最終決戦後の真赭の薄と澄尾それぞれの物語を集めた短編集。
どの話も印象的で、また本編を読み直したくなった。
勁草院に入る直前の若宮と雪哉の話「ゆきやのせみ」。
ある事件に巻き込まれた若宮を助け、冤罪を疑いを晴らし帰ろうとした二人だが道に迷い、お腹を空かせた若宮の変わりに雪哉が蝉を(雪哉を思い以下省略)したのは気の毒だが、この頃の若宮と二人揃った話はやはり面白い(笑)
読了日:08月15日 著者:阿部 智里
都内のオシャレなレストランに憧れ、スーツを着たキャリアウーマンをめざし、大手食品会社「月見食品」に入社した華だったが、配属されたのは山奥の秋田営業所。
しかも配属早々熊に襲われかけ、上司は口の悪い本庄、仕事は農家への試料の配達や収穫の手伝い、更には害獣のハンターになるため狩猟免許取得を要請されと、憧れのキャリアウーマンとは程遠いものだった。
それでも持ち前の負けん気と本庄への反発から必死に頑張り、農作物を害獣から守るハンターとなる、農村ガール!と言うか、狩猟ガール!と言った方がいいようなお仕事小説だった。
読了日:08月14日 著者:上野 遊
シリーズ6冊目。
前作は人間界や山神、志帆の目線で書かれていたが、今作は山内の大地震、禁門の開門、結界の綻び、大猿との最終対決を八咫烏たちの目線から描く。
奈月彦を初め、雪哉、浜木綿、真赭の薄、澄尾それぞれの覚悟と思いが切なく、特に山神の怒りによって茂丸か死んだ後、感情を無くし大猿の殲滅へと突き進む雪哉が最後、姫宮の笑顔を見てやっと泣けたことに、ホット安堵すると共に心を打たれるラストだった。
最後に残った大猿が全てを語ったことで、前巻よりもさらに深い謎も解けたが、今後山内や八咫烏の今後がとても気になる。
読了日:08月11日 著者:阿部 智里
シリーズ5冊目。
舞台は現代へ、祖母の故郷山内村を訪れた志帆は、村祭の夜に山神の御供とされ、連れていかれた神域では、化け物の様な山神、大猿や奈月彦達がおり山神の母玉依姫となるよう言われる。
一度は拒絶し神域を出るも、山神(後の椿)を思い戻ってくる。
そんな志保を助けることや山神の本質を知ることが、自分たちが助かる道と信じ、奈月彦や大天狗か色々調べ、山神、八咫烏、大猿、山内が出来た由来など全ての謎が明かされる。
化け物殺しの英雄も登場するのだが、今回は何となくすっきりとしない読後感と違和感が少し残った。
読了日:08月10日 著者:阿部 智里
元ツアーコンダクターをしていた万智は、姑の死をきっかけに、ツアコン時代に培った郷土料理の知識を元に、郷土料理の作り方を教える小さな料理教室を開く。
少人数の生徒を対象に和気あいあい、色々な郷土料理を作るお話かと思いきや、生徒の亡くなった妻への思い、箸の持ち方や、教育の問題、万智自身の初めの結婚での過ちや後悔、ステップファミリーとしての不安などが描かれていくのだが、話の内容が重くなりすぎないのは、美味しそうな料理と共に、軽やかな会話があってこその流石の秋川節という感じだった。
読了日:08月09日 著者:秋川 滝美
シリーズも8冊目。
今回は帝に舞を披露したことで注目され、恋文が何通も届き始める「モテ期」到来の宗孝と、専女衆の舞の振り付けと演出をする五の君と九の君の舞のお話が中心。
初めの頃のような化け物探しの話が鳴りを潜め、最近では恋の話や舞の話となってしまい、どこか中だるみ感というか面白みに欠けるような。
宣能と右大臣、多情丸たち悪役、十の君などの複雑な人間関係、初草の君の淡い恋心など気になる部分は多いが、もう少し初心に戻ったお話も読みたい。
読了日:08月07日 著者:瀬川 貴次
周考仁に攫われ、宮城から忽然と消えた理美を巡る、複雑に絡み合った人間関係の話がメインとなり、その中で今回初登場の吏部尚書候補の呂蓮佳により、考仁と青修の過去が少しずつ明らかとなっていく話だった。
物語も進むにつれ、それぞれの思惑や人間関係などが複雑になってきているので、料理の話は少なくなっていくのは仕方がないし、今回の展開を考えると納得できるが、理美の本来の役割である、料理でもって複雑に絡み合った人間関係をどう解いていくのか、朱西と祥飛へ向ける思いはどうなるのか、今後の展開を期待したい。
読了日:08月06日 著者:三川 みり
熊本地震をテーマに、震災で引越してきた少年と、地震が元で精神を病んでしまった母親を持つ少年、彼らの問題にランとレンが関わって行くのだが。
中学3年と言う微妙な年頃、悪意と善意に敏感な双子の思いと推理、何を持って正解とするのか難しい話だった。
そのせいか、今回ランの善意の思いが空回り気味だったが、双子にとっていい経験になったのではないかと思える話だった。
読了日:08月04日 著者:岡崎 琢磨


















