【感想】 スクールカースト殺人同窓会 / 堀内公太郎先生 | 活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

前巻の事件で捜査にあたった永沢南の同級生で、カーストの上位にいた男女6人は、カースト内の女生徒とこっそり付き合っていた男子生徒をイジメ、冷たい川で溺れ死なせた過去がありながら、全てを忘れ幸せに生きてきた6人の元に、イジメにより殺された死者から同窓会の案内状が届きます。

その案内状には6人がしたことを、同窓会当日に全てバラすと書かれていて、誰が秘密をバラしたのか、疑心暗鬼にかられた同級生たちが次々と殺されて行く、登場人物全員クズのノンストップ・リベンジ・マーダー・サスペンス。

同級生をイジメ殺したにも関わらず、自分達だけがのうのうと幸せに生きてきて、上辺だけ取り繕って中身は高校時代のまま、カースト底辺の者は自分たちの言うことをなんでも聞くと思い込んでいたり。

さらに「10年前のイジメは若気の至り」、「やんちゃし過ぎただけ」。
イジメていた南に対しても、「10年前の事なんてもう今更のこと、忘れているだろう。」

反省も悪気の欠片も感じていない様子でこんなことを言うに至っては、もう腹立たしいと言うか、やるせない思いしかありません (一_一💢)
イジメた方は簡単に忘れられても、イジメられた方は何年何十年経とうが忘れることが出来ないんだ!ふやるせなざけんじゃねぇ〜  (一_一💢) って言ってやりたくなりました。

南の友人環奈にしても、高校時代から人の悪事だったり、弱みを探ってネタにしていたので。
そんな人達が殺されようと、刺されようと、殺人犯で捕まろうと同情の余地はなく、どちらかと言えば自業自得、因果応報と言っても過言ではないとしか思えませんでした。

本音を言う危ない人かと思われるかも知れませんが(犯罪思想もないし、犯罪と関わったことは一切ありませんありません)、イジメの辛さを知っているものとして。
 

以下はあくまで個人的な感想です。


イジメられた経験のある人で、この本を読んだ人の何人が同じように復讐をしたいと思っただろう?
実際にはこのような事件が起こることはないけど、今回読んだ本と同じような思いをさせてやりたいと思った人は、沢山いるのではないかと思えましたし。
イジメをしてきた人やしている人にはこの本をで、自分たちがしてきた(している)事の意味を知って、同じようなことをしてやりたいと思っている人間が少なからずいるのだと感じて欲しい本でした。

ただ、今回の事件にも人の心の隙間に入り込み惑わす、前回の事件の黒幕が裏で手を引いていた事には驚かされましたね。
南に対してもまだ、「同じような立場の人間だと思った」、「心の中では、自分を虐めた相手に復習したいと思っているはずだ」と言う考えを持って、今後も付きまとうようなので、シリーズは続いていきそうです。
なので、南には「黒幕」の思惑に負けずに、弱いものに寄り添える刑事であって欲しい 。

スクールカースト殺人教室以上のイヤミスと言う思いと、カースト上位者への自業自得、因果応報、何されようとしょうがないよねの気持ちの入り交じった読後感でした。

続編が出ても読むか迷う作品です。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

高校のスクールカースト上位にいた男女七人は卒業後もそれなりの日々を送っていた。同級生を笑いながらイジメ殺した、そんな過去なんて無かったかのように。だが彼らの元に突然、死者からの同窓会案内状が届く。誰が秘密をばらしたか。疑心暗鬼の中、次々に殺されていく同級生達。そして事件は意外な方向へ…。登場人物全員クズのノンストップ・リベンジ・マーダー・サスペンス!

 

新潮社 (2018/10/27)