「人生とは〇○○のようなもの」が口癖で、本を読むのがすきな小学5年生の奈ノ花が主人公。
学校の授業の課題『幸せとは何か? (人生とはなにか?)』を、黒ネコの彼女をお供に、南さん、アバズレさん、おばぁちゃんの不思議な年上3人の友達との交流を通して、色々なことを考え自分なりの答えを見つけていく物語です。
自分はかしこく周りは馬鹿ばっかりと思い込み、クラスに友達なんかいなくても関係ない、自分が理解できない人に理解してもらわなくてもいいと思ったり。
クラスで隣の席に座る、絵を書くことが好きだけど人に見せるのは苦手、ちょっと気の弱い所もある桐生くんに対して、子供ならではの無垢で残酷な正義感を振りかざす奈ノ花が、どこか頭でっかちで生意気に見え、中々好きになれず途中でページを閉じそうになりました。
(昔の自己嫌悪を思い出したのと、ちょっとした同族嫌悪も含まれていたかな(^^;;)
それても読んでいるうちに、両親との喧嘩だったり、桐生くんを傷つけてしまったこと、幸せについて悩んだりするような、人生の岐路に立った時と言うと大袈裟かもせれませんが。何かの分岐点で必ず会う南さん、アバズレさん、おばあちゃんと色々と話し合い、人を思いやる気持ちだったり、自分に足りない部分に気づき成長していく奈ノ花の姿や、 最後に会った時の南さん、アバズレさん、おばあちゃんの言葉の深さに感動しました 。
それこそ、プリンの甘い部分だけでなく、苦いカラメルソースやコーヒーのように、自分にとって苦く心に刺さる言葉もありましたけどね(^^;;
奈ノ花が選んだ答えや彼女に出会ったことで、南さん、アバズレさんが自分で自分を痛めつけるような人生を送るのではなく、幸せだった時や幸せとだと思うことを思い出したからこそ、おばあちゃんが普通の人生、 普通に幸せな人生を送ったこれたと言えるようになれたので。
それぞれが自分の幸せとは、人生とは何か?の答えを見つけられて、本当によかったです 。°(° ˆᴗˆ °)°。
欲を言えば、大人になった奈ノ花の「幸せとは? 人生は何か?」を知りたかったかな。
『君の膵臓をたべたい』と同じように、生きるとは(人生とは)何かを問う作品でも、2作を比べると全く違うものでした。
前作は、一日一日を大切に今をどう生きるか。そして、出来ることならば1年後、10後、その先をとう生きて行くかを考えさせられる本。
今作は、人生は幸せとは喜びも悲しみもどう生きていくか全て、自分で感じて選び掴み取るもの。果たして自分は本当に幸せなのか、今後幸せに生きていくにはどうすればいいのかを常に問われているような、過去に戻って人生をやり直すことが出来たらどんなにいいかを感じさせられる。
なんだろうなぁ~ ライトノベル的なんですが、どこか哲学的要素が含まれる本でした。
出来ることならば、おばあちゃんのように最期の時を笑って幸せだったと言えるような人生を送りたい。
内容(「BOOK」データベースより)
「人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」小柳奈ノ花は「人生とは~」が口癖のちょっとおませな女の子。ある日、彼女は草むらで一匹の猫に出会う。そしてその出会いは、とても格好いい“アバズレさん”、手首に傷がある“南さん”といった、様々な過去を持つ女性たちとの不思議な出会いに繋がっていき―。大ベストセラー青春小説『君の膵臓をたべたい』の住野よるが贈る、幸せを探す物語。
双葉社 (2018/7/11)
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