シリーズも5巻目となり薫の嘘の話の前にホッと一息、バレンタイン、浅草七福神めぐり、掌編を含めた5編に裏話3編を含む、鬼夫婦と眷属の絆を再確認する日常回的なお話ながら、今回は鬼夫婦だけでなく眷属達の過去の話や、由理の式神業のお話から叶先生の4神も出てきたり、なんだかホワイトデーにスイとミカが作った九龍球みたいに色々なものをギュと詰め込んみ、2人が周りからどんなに大切守られ、愛されているかを知った1冊。
始まりのバレンタイン
今日とでお互いの想いを確認し、今世での関係が変わってから初めてのバレンタインというころで、お互いに距離感がつかめずギクシャクする2人。
真紀が同級生の男子に告白され、それを知った薫が絶対に誰にも取られることはないだろうと信じていた真紀を誰かに取られてしまう可能性に焦り交際の提案をするお話だったのですが、すでに熟練夫婦の域に達していて将来結婚も決まっているのに、学校では恋人ではなく幼馴染と言っていたのを、改めて付き合うことになったと公表することに照れる、高校生らしい初々しさが可愛かったです。
今世の2人の望みである青春を謳歌していてよかった。
浅草の七福神
″狩人″によって攻撃された浅草七福神の1柱、石浜神社の寿老神喪失と結界修復のため、寺社を巡って神様たちの頼みごとや暇つぶしに付き合って御印を貰う、あやかし夫婦と由理による七福神巡りのご案内。
一癖も二癖もある七福神の頼みごとや暇つぶしも面白かったし、結界修復も無事に済んで良かったんですが、それよりも叶先生の式神として働く由理のブラックぶり(使いっ走りにお小遣いたったの二千円(泣))や、吉原神社の弁財天と花魁の幽霊達と真紀の諍いに、巻き込まれて生け贄にされた凛音の方が気になってしかたなかったです(笑)
掌編で面白かった「薫、手乗り真紀のお世話係になる。」
スイの薬局でお手伝い中に間違って薬を触ってしまった真紀が、手鞠河童サイズというかSDキャラサイズになってしまうお話。
ちょっと『南くんの恋人』っぽかったですかね?
小さくなってしまった真紀が、薫の眷属の熊童子が趣味で集めている人形の洋服を来ていたり、愛用の釘バットの代わりにめん棒で素振りをするところや、心細さから薫の胸の上で寝てしまう姿が可愛かった(^^)
そんな小さな真紀を甲斐甲斐しくお世話する薫は、いつも以上にツンデレ特大放出の上にスパダリっぷりを発揮して、羨ましくなるほどいい旦那さんでした。
物語の裏では”狩人”の動きも本格化し、囚われの身になってしまったスイとようやく見つかった茨木童子の眷属の木羅々、浅草地下街の大和組長と組員がどうなってしまうのか、気になるところで終わってしまったのがすごく残念。
次巻、浅草の水戸黄門がどんな活躍をするのか期待しつつ、真紀と薫には眷属と浅草に住むあやかしたちを是非とも”狩人”の手から守って欲しいです。
七福神に色々なご利益も貰ったことですしね(^^)
そう言えばホワイトデーのお返しにスイとミカが作っていた九龍球、すごく美味しそうだったのと、作ってみたくなりました。
今の時期は生のフルーツで使えそうなの少ないから、フルーツ缶を使って作ってみたいです。
内容(「BOOK」データベースより)
人とあやかしが共に生きる町、浅草で暮らす茨木真紀は、前世で鬼の姫“茨木童子”だった記憶を持つ女子高生。鬼的には節分の、女子的にはバレンタインの季節を迎え、元“酒呑童子”の天酒馨や、前世で眷属だったあやかしの水連や深影たちのため、恒例のチョコ作りに奮闘する!深影のお使いや、水連の薬開発、熊虎姉弟の漫画を手伝いながら、今世でも家族のように助け合う真紀たち。そんな折、浅草を守る七福神に異変が起きたようで…?「最強の鬼嫁夫婦」と眷属たちの輝かしい日々がここに!
KADOKAWA (2018/8/10)
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