いつもと何ら変わらない夜でした。


昨夜23:25ごろ
私の視界の中で、夫が倒れました。


なんかもう、一瞬の出来事でした。


けつまづいて倒れたのではなく、
フワッと頭から倒れていったことは
瞬時にわかりました。


(へ??なに今の??)


出来事も私の思考も、すべてが一瞬。


床に倒れている夫、目は開いています。
意識もあります、何か喋りました。


何があったの??と
キョトンとしている夫の目が……
いつもと違う!!!


あれ、血が出てる。
どこから?頭からだ!!


起きようとする夫。
『あかん!!動いたらあかん!!
そのままジッとしといて!!救急車や!!』


『ごめんね、もっと早く
気づいてあげられなくて、
ケガさせちゃってごめんね。』
私の思考はなぜかそう動いた。


似たようなケガを幼少時に体験してるから?
あの時、病院から戻り
祖母に抱っこされて眠る3歳の私に
泣きながら謝っていたお兄ちゃん
(父の弟で、まだ当時中学生。)
と何か状況がシンクロした。


私はドキドキしていた。
意地でも自分を冷静にキープしようと
踏ん張りながら、とにかく早く救急車!!!


119番に電話。


どうされました?
落ち着いて話してください、
あなたのお名前は?


119番の電話の向こうから、
一言一言、迅速に冷静に対応してくれる。


おかげで、私自身も
とにかく落ち着けと自分をキープできた。


怖いかもしれませんが、傷口を確認してください。
キレイなタオルを用意して止血してください。
意識はありますか?
ご主人のお名前は?年齢は?


今 救急車そちらに向かってるので
音が聞こえたら玄関の鍵あけてくださいね。


ここまで……
夫が倒れてから119番と話しするまで
ほんの1~2分だった。


急に倒れたので脳を心配した。
だから夫を動かさず、必要以上触れず。


でも、床の血を見た時、泣きそうになった。
こわかったんだと思う、いろんなことが。


幸い夫の意識がしっかりしていたので、
把握できている傷口は
夫自身にタオルで押さえてもらった。


『とにかく動かないでね』


私は心臓がばくばくドキドキしながらも、
冷静に淡々と用意を始めた。


23:30を過ぎていた。


部屋着だったのでジーンズにはきかえ、
寒いかもしれないからパーカーを持ち、
夫の保険証とスマホ、
(夫の会社の人にも連絡しなきゃ、明日出勤なんだ。)
財布にある程度の現金をいれる。


(トイレもいっとこ)


救急車は割りとスグに来てくれた。


救急隊員の人が夫の体や意識、
体の反応など色々チェックする。


幸い、脳からではなさそうだとわかり
ホッとする……。


ということは??


救急車で搬送するほどではなく、
ご自身で病院いってもらわなあきません。
と、言われてしまい途方に暮れる。


まだ浅いこの土地で、
緊急にどこに行ったらいいかわからず
車を所有してないのでタクシーを呼ばなくてはいけない、
明日は土曜日だし……


不利な状況ではあるものの、
救急隊員さんの姿勢は変わらない。


『縫うんだったら早い方がいいよね?
明日までほっといていいの?』


ケガ百戦錬磨、
意識とぶなんて数えきれないほど
経験してきた私は(笑)
このままほっとくのは納得いかなかった。


うーん、確かに。
手段ないですもんね……。
救急車でいっしょに行きましょうか。


ありがとうございます……!!
すみません!!
よろしくお願いします!!


奥さん、火の元と戸締まりしてくださいね。
救急車は奥さんを待ってますから、火の元と
戸締まりの確認してから出てきてくださいね。


(けっこうな雨……タオルも持っていかなきゃ。)


そして救急車に乗せてもらった。
00:00すぎ、救急車は出発した。


この時から私はずっと、夫に触れて
ボディプロセスのMTVSSを行っていました。


夫も救急隊員の人たちも誰も気づかない。
今、自分にできる最大限の応急処置だから、
救急車が病院に着くまでの間
私は夫にMTVSSを続けた。


(極々、小難におさまりますように。)


桂病院では外科の救急が受付けてもらえず、
救急車は私たちが住む向日市の隣町、
長岡京市の済生会病院へ向かってくれました。 


どこをどう走っているのか、
外は真っ暗で全くわからない。
土地勘もない地域なので
ホンマにわからへん。


00:15ごろ 病院に到着し、
奥さんこれ書いてください
と渡された受付問診を記入する時、
軽く自分が震えているのがわかった。


救急での処置はあとはスムーズで。
病院の人も丁寧で親切でした。


夫は眉の上を5針縫いました。



教えてもらった夜間出入口のところに
タクシー会社直通の電話が設置されていて、
帰りのタクシーを呼びました。


(かんたん、便利、助かる。)


そこから、タクシー1800円分くらい走って
帰宅したのが深夜1時40分ごろ。


救急搬送されたわりには
とても早く帰って来れたと思います。


タクシーの運転手さんが
とても優しくて上手に走ってくれて、
うれしかった。


帰り道ももちろん真っ暗な中を走る。
ちょっとした深夜ドライブだった。


ありがたかったから
『お釣は受け取ってください』
と言うと、とても驚いていた。


病院からの帰り道、
今度は私の子宮が痛みだした。


帰宅すると、子宮がとにかく痛い。
(なんだこれー?ストレス?笑)


なんやかんや飄々としてる夫。


私は血で汚れた床を掃除して、
血のついたタオルを洗う。


夫は痛み止めの薬を飲んで寝る。


私の神経は高ぶっていて
瞳孔もめっちゃ開いてて(笑)


(寝られへんやーん)


ジタバタはしない。
MTVSSがあるじゃない。


私は自分にアクセスのボディプロセス
MTVSSで手当てをしました。


おかげで?すごく子宮痛かったのに、
神経高ぶっていたのに、
わりかしスグに寝てしまっていたようです。


気づいたら朝でした。






家の中で人が倒れるとビックリしますね、ほんまに(^^;


救急では『頭を打った時の注意事項』
というのをいただきました。
今のところ特に該当もせず。


とはいえ、
夫がフワッと倒れたあの様子は
軽視できるものではなかったので


年齢や生活習慣の見直しなど、
考えさせられましたね。


お酒の飲み方や お風呂のタイミングなど、
普段 私にチクチク言われていることが
やっと身に染みて理解できつつあるような……。


救急隊員さんにもねー
いろいろ教えていただいたしねー
彩矢乃ちゃんが普段言ってることねー


男の人はね、言うこときかへんから。
ほんまに、もう!!!


男の人はね、母親や妻の言うことを
ある程度きいた方が身のためですよ!!
ほんまに、もう!!






今回は、自分の冷静さに驚きました。
ジタバタせず、必要最小限に
やること、いるもの、シンプルに。


私って いつからこんな人だったっけ??


冷静とばくばくの間で。


今日はふたりとも さすがに疲れて
ぐーぐー昼寝しましたが。






私はケガを多く経験しています。
大ケガもあります。
頭部のケガは三度。
右脚も左脚もギプスになりました。
今 立って歩いてるのは奇跡なんです。


アクセスバーズに特化して
活動してきたからこそ、
脳が100%ではないことに気付きました。


身体には身体の声がある。
身体に刻まれた制限がある。


それに気付けたのは、私が
ケガを多く経験してきたから
かもしれません。


だから自分の身体の制限を
しっかり解き放ってあげたくて
MTVSSを施術できるように
なりたい!!と直感で決めました。


もちろん、私自身が応急処置をできる
救急箱的な存在になることは
今後の人生において有用だと思いました。


今回、夫はケガの割には
出血が少なく済み、救急隊員さんに
応急処置がよかったおかげですよ
と言っていただきました。


MTVSSを取得してから毎日、
四六時中MTVSSを行っているので


とっさの時も どんな時も
私はMTVSSを発動します。


もちろん、夫のこれからのケアにも
私自身のセルフケアにも
MTVSSを行いますし、


いつ何どき、知らない誰かの何かに遭遇しても
私はMTVSSを行うのだと思います。


大難は小難に、
不幸中の幸い。


これくらいで済んで安堵しています。