郁 「お待たせ!行こうか」

綾乃 「どこに?」

郁 「とりあえず、寝れるところ」


外に出たらもう太陽が昇っていてとても眩しかった。


郁くんはとても自然に手を繋いでくる。

それを私はとても嬉しく思う。


「郁くん、手繋いでどこ行くの?」

「お疲れさまです」


郁くんと歩いていると、色んな人が声をかけてくる。


綾乃 「郁くん、有名人だね」

郁 「みんな同じような仕事してる奴らだからね」

綾乃 「ふ~ん」


少し歩くとラブホテル街がある。

郁 「どこがいい?」

綾乃 「ん~、あそこ!」

郁 「じゃあ、行きますか」

綾乃 「眠たいなぁ」

郁 「ねっ爆睡出来そう」


そんな会話をしながらホテルに入った。


綾乃 「キレイだね~」

郁 「うん」


郁くんが後ろから抱きしめてくる。

私は前を向き、郁くんとキスをする。


二人でベットに寝転がり何度もキスをする。

そんな時間が幸せでたまらなかった。

たまに、郁くんは私の頭を撫でながら色んな話をする。

まだ、よくどんな人かわからないけど

話をすればするほど、どんどん好きになる。


カイくん以外にこんなに好きになれる人がいるなんて・・・

本当にそう思った。


綾乃 「お風呂入りたいな」

郁 「じゃあ、お湯入れるか」

綾乃 「うん」


郁くんがお湯を入れに行ってくれる。


郁 「先に入る?」

綾乃 「ん~後でいいよ」

郁 「じゃあ、先に入るね」

綾乃 「うん」


郁くんを待ちながら郁くんのことだけを考える。

何度もさっきのキスを思い出して胸が痛くなる。


郁 「入っていいよ」

綾乃 「うん、寝ないでね」

郁 「・・・ちょっと自信ないかも」

綾乃 「ヒドイ」


郁くんが寝ちゃうかも・・と思ってなるべく早くお風呂を上がったら

郁くんはテレビを見ていた。


綾乃 「寝てるかと思ったよ」

郁 「綾乃をおいて寝ないよ」


二人で笑いながら私はベットに腰をかけた。

郁くんは起き上がって私を抱きしめる。


そしてまた、何度もキスをする。


綾乃 「あっ!待って」

郁 「ん?」

綾乃 「トイレ行ってくる」

郁 「うん」


そう言ってトイレに入る。

心臓がとてもドキドキしている。

はぁ~ちょっと落ち着かなきゃ・・・

自分にそう言い聞かせてトイレを出た。


ドキドキしながら郁くんを見ると・・・

郁くんは寝ていた。


私がベットに入っても起きる気配はなかった。


お風呂の方がずっとずっと長かったのに・・・

きっと眠たいのを我慢してくれてたんだろうな・・

そう思い郁くんの頭を撫でた。


好きな人の寝顔ってなんでこんなにも愛おしいと思うんだろう。


そんな愛おしい寝顔を見ながら、私も眠りについた。