怖い・・・

私の中にはそれしかなかった。


何も言えない自分が情けない。


いろいろ考え事をしてるとだんだん冷静になってきた。


なんか・・・私って生贄みたい。

川村くんは斉藤くんが怖くて言うこと聞いたんだろうな。

情けない奴。

沙耶に紹介したのは失敗したなぁ。


カイくん・・・

言われたばっかりなのに。

また懲りずに男の人家に入れちゃったよ。

あぶないことはわかっていたのに。

私はなんて馬鹿なんだろう。


今すぐ、カイくんに会いたい。

会いたいよ・・・。


泣きそうになったけど我慢した。

こんな奴の前では絶対泣かない。


気がついたときには斉藤くんは私から離れていた。

あれ?いつのまに終わったんだろう?

いろいろ考え事していた私は気づかなかった。


とりあえず服を直す。

少ししたら川村くんが帰ってきた。


綾乃 「・・・なんでこんなに遅いの?」


思いっきり睨んでみる。

川村くんは申し訳なさそうに


川村 「ヒロちゃんの家の近くのコンビニに行った。」

綾乃 「はぁ?あそこまで車で何十分かかると思ってるの?」

川村 「・・・」

綾乃 「馬鹿みたい」


往復で50分から一時間かかる場所まで行っていた。

斉藤くんが無理やりしてきたことよりも

川村くんに腹が立ってしょうがなかった。


斉藤 「そろそろ帰るかぁ」

川村 「俺、ここにいる!」

綾乃 「何言ってんの?帰ってよ!」

川村 「でも・・・」

綾乃 「絶対帰って!」


あまりにも私が怒っていることを知って

川村くんはしょんぼりして帰っていった。


1人になって考える。


私・・・なんか悪いことしたのかな?

なんでいつもこうなんだろう。


今までの罰かな・・・。

そうだ、今まで誰のことも大切に出来ていなかったから

私も大切にされないんだ。


これからは本当にカイくんだけを見て

カイくんを大切に想おう。


他の男なんていらない。


それからは何もなく平和は日々を送っていた。


久しぶりに龍介くんから連絡が来た。


龍介 「赤ちゃん生まれたよ~」

綾乃 「ホント!?おめでとー」

龍介 「ありがとう」

綾乃 「いつ生まれたの?」

龍介 「昨日だよ」

綾乃 「そっかぁ、じゃあ龍介くんはもう会ったんだよね?」

龍介 「うん」

綾乃 「どうだった?」

龍介 「いや~かわいかったよ」

綾乃 「だろうね」


久々に嬉しい出来事だった。