つづき








わたしは
いつの頃からか
なぜだか説明のつかないもの

目に見えないけれど
そこに確かにあるもの
いきづくもの

などに
強烈な魅力を感じて惹き付けられる





まぁ
いわば五感を越えたところで
感じているようなものたち

といったら分かりやすい






それから
様々な

余韻や
余白
空間
風情

それらの中にあるもの
そこから空想して感じられるものたち

そこにも

同じように
焦がれてやまない想いが沸き上がる





ややもすれば
誤解を招き
言い憚られるようなことも

今日は

知らない誰かに揶揄されることより
わたしの素直な思いを
書き連ねたい気持ちの方が
大きくて

より自然に
安心して書いている私がいる


気持ちがいい


し、
思いのほか
言葉が溢れてくる










さて、
花屋さんとわたしの話





その
(あくまで)私が思う

“今っぽい花屋”ではない

土地に根付いているであろう花屋さんで
店主と話しながら決めた
花を飾った日から

それを見るたび、
また日々、
水を換えるたび

あの日の店主とのやりとり
会話
空気
その先に感じた私の気持ち

それらが
なにやら
あいまって

単純に
“美しいものを愛でる”

にとどまらない
想いの中

心が癒されていくのを感じていた








それは
以前の

“所謂、今っぽいオシャレな花屋”や

通りすがりに買った花屋では
あまり感じられないことだった




勿論、その都度
様々な感情やストーリーがあるので
全く
といったら語弊があるが
それは
比べものにならない


…寧ろ
家に飾ってしまえば

“目の前にある花の美しさ”

だけが
より存在し

やりとり自体は
あまり記憶に残らないものだった






花そのものに思う

“……綺麗…。”

を越えて
その先に感じるものたち






言語化するのは難しい






その奥行きは果てしない

無限に拡がっていく
記憶

母との会話
見える風景
想い出

店主の笑顔
出逢い

感じる母の存在
これからのこと
家族
今なお
親戚や大切な人たちと
話をしているような

感じる時間






わたしにしか分からない





けれど
とてもとても






特別な
大切な世界









つづく