職場のパートさんに静岡出身の方がいます。


その方に地元では川勝知事はどう思われているのか、を聞いたことを以前にブログに書いたことがありました。


今回再び問題発言をして、知事を辞めると表明した川勝知事ですが、改めて静岡出身のパートさんに今回の出来事について感想を聞いたところ、より詳細な静岡の事情が垣間見えたので、ここに書いてみようと思います。


以前に民主党が国政を担っていたことがありました。

その時に確かスローガンで、コンクリートから人へ、みたいなことを言っていたと思います。

公共事業などの生活インフラ開発より、国民の福祉などにお金を使うべき、のような主旨だったと記憶していますが、実は静岡でも長年同じような構図が続いていたと推測されるのです。


静岡出身のパートさんによると、実家も親戚もみんな川勝知事を応援していたそうなのですが、その理由を今回改めて詳細に自分がパートさんに聞いてみたところ、川勝知事は開発より自然を大事にしているから、が最大の理由だったことが分かりました。


静岡では静岡新聞が非常に大きな影響力を持っているそうで、リニア工事における静岡県でのトンネル掘削で水源が危ない、と連日書いていたそうです。


ただしJR東海が主体となって行った調査で専門家からはトンネルはかなり地下深く、水源が枯れることはないとの意見がほとんどでした。


しかし静岡新聞の熱心な購読者のパートさんのお婆さんはその記事を読んで、トンネル工事で川の水が止まる、と本気で思っていたそうです。


静岡新聞と川勝知事は一体化していたので、川勝知事のリニア反対を強力に応援する形で大げさに記事にし続けた。

それを多くの静岡県民が信じたと考えられます。


近年は環境保護の観点や乱開発から自然環境を守ろう、という意識が高まり、世界的に自然を守ろうとい主義主張を掲げる政党も世界各地で増えています。


そういった流れの中に、クリーンエネルギー推進もあると思いますが、そういうエコロジー的な主張には表立って明確に反対しづらい雰囲気はあります。


リニア中央新幹線反対を支持していた静岡県民の方々は、リニアが開通することによってどれだけの日本全体にどんな経済効果があるのかは知らない人がほとんどだったでしょう。


リニア新幹線により東京大阪間の移動の時間が短縮され、たくさんの新たな企業ビジネスが生まれたり利益を拡大できた会社が出てきた可能性はあり、経済成長も上昇したと予測されます。


しかし川勝知事はそれを妨害した。

否、川勝知事を当選させた静岡県民が妨害した、といっても言い過ぎではないでしょう。


そんな大きな経済波及効果があるとは知らなかった、と言うかもしれませんが、やはりマスコミの意見を無批判に受け入れ、自分で調べなかった罪はあると思います。


話は変わりますが、東京都民に人気の小池百合子都知事も似た傾向を感じます。

戸建て住宅にソーラーパネル設置義務づけを目指していますが、イメージ先行で費用対効果やパネルが産業廃棄物になった時の処理費用があまり考えられていないように思います。


また国自体も脱炭素社会を目指していますが、自然を守ろう、のお題目や教義のもとにどんなに非効率で不合理な政策でも通ってしまいかねない危うい雰囲気が国民を支配しています。


これもある種の擬似宗教に見えなくもありませんが、教祖がどこにいて何を考えているか見極める必要があるかもしれません。


いずれにせよ環境第一に掲げる方は、どうも産業の発達を無視しているように感じられてなりません。


自分は静岡県民についても厳しめなことを書きましたが、上記の理由によりこれは日本全体に言える事柄だと感じました。

クリーンを掲げる企業や団体、政治家には注意が必要です。


話は戻りますが、今回の川勝知事の農家の方々は知的ではない、ともとれる発言にパートさんの実家や親戚の方々は激怒したそうです。

なぜなら実家や親戚はイチゴなど栽培している農家だったからです。


こんな人だとは思わなかった!と憤ったそうですが、今頃気づいたのでしょうか(笑)


川勝知事は辞任理由に、リニア開通延期の目的を果たした、と語ったそうですが、これもまた失言でしょう。

延期させることが目的だったと自らバラしたわけです。


親中派の川勝知事は中国に先にリニア開通させるため、難癖をつけて日本のリニア工事を妨害しているのでは?と一部の方々から言われていましたが、それが目的だった思われても仕方ありません。


今回描いたイラストは秘密の泉です。


リニアが開通しても静岡の地下水の湧き出る泉の水は枯れないと確信しています。